作業はしておりましたけどね。ちょっとサボりました。特に書くこともないPEN-FT #2253XXという中期前半の平和な個体です。簡単にUPします。まず、シンクロソケットの取付ナットが緩んでグルグル回ります。
この頃のハーフミラーは古いのと製法の問題で、かなり腐食が進んでいます。というか殆ど素通し状態。接眼プリズムのコーティングも残念ながら劣化です。
ダイカスト本体を洗浄して。。モルトは上部と裏蓋部共すでに剥がされていましたが、それが乱暴で硬いものでゴシゴシ。特に上部の塗装剥離が気になるので、タッチアップ後にモルトを貼っています。
全反射ミラーのFV仕様とのご依頼ですが、電池室のリード線は将来の復元のため新製(半田部劣化)しておきます。ネジの頭と取付部に付着しているグレーの緩み止めもすべて溶かして清掃しているんですよ。
こういうことね。
注目はシャッターのメインスプリングが後期型の条数の増したタイプになっています。すわ、ユニット交換? いえ、オリジナルですね。23万台の個体でも変更前のものが多いので、これは変更後の最初の頃でしょうね。勿論、いつも書いていますように、製造された時期とシリアル№は整数順には並んでいません。
プリズム、スクリーンなどは非常に良好な状態。ミラーユニットの洗浄注油をして完成。
交換したハーフミラー。これでも像は普通に見えるのが不思議なくらい。
メカの完成。電池室からのリード線は接続していません。おっと、好物のアップルパイが来たので小休止。紅茶もください。
付属の何故かF用38mmを清掃して完成です。この時期の個体としては、外観のキズも少なく、丁寧に扱われて来た個体です。例によって、この頃ですから巻上げはスムーズです。