今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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VoigtlanderとTUDORの組合せの巻    

2015年10月21日 21時19分35秒 | ブログ

フォクトレンダーの沈胴レンズとロレックスの弟分チュードルが来ています。まずはレンズを見ます。50mm F2ですが、レンズの各面に結晶状の盛大なカビが発生していますね。これを清掃せよとのご依頼です。

 

レンズを分解して清掃をして行きます。幸いほぼ落ちてくれました。

 

 

ヘリコイドグリスが抜け気味でしたので新しいグリスを追加てあります。

 

 ロレックスの弟分というところでしょうかTUDOR SUBMARINERです。ケースはロレックスと同じオイスターケースですが、中身の機械はスイスETAの定番Cal2824-2(8振動)が搭載されています。純正のベルトはしっかりした作りですが、無垢ではなく巻きですね。かなり汚れが溜まっています。歩度は25秒遅れ程度。

長針の腐食が目立ちますね。文字盤はきれいです。

 

 

分解してみると・・巻き芯部分に大量の油が付着しています。前回と一緒ですね。

 

比較的に分解組立はし易い機械です。すべて分解洗浄をしたところ。ケースとSSベルトも洗浄してあります。

 

 

 流石に精度は良好で、受けを載せるとピタッと決まってくれます。

 

 輪列をザラ回しをして軽くスムーズに作動するかを確認します。

 

 

テンプを載せると、ネジ留めする前に動き始めています。しかし、ネジの頭がセイコーなどに比べて小さく、トルクを掛けにくいです。

 

テンプの耐震装置に注油をします。受け石を抑えるバネはロックを外すだけの構造で、紛失する心配がないので好きです。

 

 ひっくり返して文字盤側を組み立てます。

 

 

 全く調整をしていない状態で・・どうも油切れで遅れ方向だったようですね。

 

 ケースは側面の鏡面部分のみ軽く磨きました。表面のヘアライン部はベルトと同じく、オリジナル性を失わわないようにそのままとします。回転ベゼル外径が約36mmですから、小ぶりなモデルなのでしょうか? 何はともあれ羨ましいですね。

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