先日、セイコー・ロードマチック・スペシャルをやりましたけど、その時に持ち出した右側の5206-6080のジャンクをついでに現役復帰させようと思い立ちました。この個体はご常連さんの北海道のINOBOOさんから「あげる」と頂いた個体ですが、機械は全く作動せず。(カレンダーはお約束のとおり)ケースは研磨されてカットのエッジが無くなっている。裏蓋のへこみ。純正のガラス風防が非防水時代のドーム風防が接着されているという、まさしくジャンク状態ですね。8振動の高級機ですからもったいないので復活させたいと思います。
まず、適合する風防ガラスを入手しなければなりませんが、幸い、社外品のヨシダS-149が見つかりました。あとはゴムパッキンですが、これもメーカーからはすでに供給されません。そこへ、先日のLMSのオーナーさんから助け舟を頂いて中古のパッキンを送って頂きました。感謝です。
ケースは研磨をしましたが、オリジナルとは違うかな? 風防ガラスに洗浄したゴムパッキンを取付けて(ぴったりです)。
ベゼルを圧入して風防を固定しました。
ところで、この機械動くんかいなぁ? 曜車を外してみると・・あら~、油べったり。油の中で部品が泳いでいる状態。オイラーを知らないのかしら?
露出アンダーですみません。内部もベトベトです。香箱の軸部分に大量の油があります。
すべて分解をして超音波洗浄をしました。流石に最後の機械式ユニットですので、部品点数も多く高級なユニットです。
秒カナを抑えるバネ部にも油は必要です。しかし、オイラーの先に僅かに注すだけです。
瞬間送りの複雑な構造ですから部品点数も多く慎重に組み立てていきます。あとは、日、曜車をセットして作動を見ます。
風防がいい加減でしたので、汗が文字盤に染みていましたので洗浄してあります。(うっすら残っています)0時00分直後に日、曜日ともパシャッと切り替わります。パチパチパチ👏
動き始めはしましたが、不安定な動きでした。原因はテンプの片振りと緩急針の調整が大きく狂っていて、測定不能の状態でした。何とか騙し騙し持って来ましたよ。
紺色の文字盤は老眼の目には針が見にくいのですね。革ベルトは何色が似合うのかしら。取りあえずテスト装着のためにカーフ黒ベルトを取り付けておきます。文字盤の大きさが約28mmと小さめなので、私のような細い腕にも装着感は良好です。8振動機ですから、どこまで歩度を追い込めるか楽しみですね。本人は風防ガラスしか購入していないという個体。お二人に感謝です。
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