では、PEN-FVに移ります。FVはFTで言うと比較的前期型のユニットを使用された個体が多いのですが、この個体#1339XXは製造が1969-8月と、一緒に来たFTよりも8カ月ほど後に製造された個体です。よって、FTの時に書きましたセルフタイマーの固定方法が変更になっています。ダイカストに直接固定する方式です。
地板は共通のものを使用していますが、ネジのタップは切られていません。
じつは、こちらの個体の方が程度は良くないのですね。内部の汚れがひどい状態。巻上げユニットには錆が出始めています。雨の中で使用されたのでしょうか?
洗浄のために全て分解をしたところに好物のアップルパイが来ました。ちょっと小休止。
洗浄後、組み立てて行きます。軸にはグリスを塗布して組みます。
あ~、プリズムの角が欠けていますよ。落下などの衝撃を受けたのでしょうね。
こんな感じですね。プリズムの全面を視野として使用しているわけではありませんので、今回は交換はせず、ガラス用接着剤で接着をしておきます。
あとはFTと同じなので割愛です。全反射ミラーは交換としています。調子は良好です。
何故かUPしたはずのレンズ関連が消えていますので追加しておきます。
とは言っても内容を忘れてしまいましたので・・こちらの38mmもかなり状態は良くないですよ。外観の汚れ、レンズのカビ、曇りなどが激しいです。フィルター取付け部をへこませて修理をした形跡がありますが、そのまま来て欲しがった・・
殆どのレンズは同じような状態なのですが、内部はグリス汚れとホコリの混入でドロドロです。このまま組み立てるわけには行きませんので、すべて洗浄します。
本体部分もこのようになっています。この個体はヘリコイドグリスの硬化によりピントリングの回転が重い状態ですので、グリスの入れ替えをします。その他、レンズをすべて分離して清掃。
無事清掃が終わって、カメラ本体に装着して作動を確認します。ここで、〇〇さんから2005ペンスケッチ展の缶バッチをお送り頂きました。ありがとうございました。
これでFTとFVが完成しました。購入者のお父様と再び写真を撮って頂けたら嬉しいですね。