中古カメラ店様からのPEN-EES #1593XXですけどね。外観はあまり使われずにきれいなんですけど、初期の個体はセレンがダウンしているものが多いです。この個体もセレンの他にメーターの針の先端部が無くなっています。これはEEのギロチンに挟まれるので半田が剥離してしまうのです。残念ながら針はカメラ内に残っていませんでした。その他、シャッターの固着があります。
では、セレンとメーターはセットですので、一緒に交換することにします。
レンズのカビを清掃します。
シャッター羽根に僅かな腐食がありますが、その他は良好です。
本体に組み込んでプレートをセットします。
EE精度の調整をしてトップカバーを取付て完成です。
ついでにOM-1Nのメンテナンスをしておきます。あちゃ~、シューを取り付けたままにするとトップカバーを痛めてしまいますね。
M-1とはプリズムの押えが異なりますね。モルトの劣化でプリズムの蒸着面を痛めてしまっています。
プリズム押えではなく、シンクロターミナル部のモルトが悪さをしているのですね。
すべて清掃をして組み立てました。
OM-1の時代はシボ革はゴム糊接着ではなく両面テープになっていますが、古くなると接着力が落ちてシボ革の縮みを止められないのですね。上下で1mm以上隙間が空いています。
セルフタイマー側も同じ状態ですので、剥離をしてシボ革をドライヤーで温めながら元の寸法に戻して接着をします。樹脂のカバーが欠損していますね。
ははぁ、高さが合わずにテープを貼って合わせているのはFTと一緒ですね。
シボ革を直すだけでカメラがスキッとしますね。みなさんもやってみたらよろしいです。タイマーのカニ目は逆ねじですよ。で、2台完成です。