今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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きれいなPEN-EESなんだがの巻

2017年11月09日 19時51分49秒 | ブログ

中古カメラ店様からのPEN-EES #1593XXですけどね。外観はあまり使われずにきれいなんですけど、初期の個体はセレンがダウンしているものが多いです。この個体もセレンの他にメーターの針の先端部が無くなっています。これはEEのギロチンに挟まれるので半田が剥離してしまうのです。残念ながら針はカメラ内に残っていませんでした。その他、シャッターの固着があります。

では、セレンとメーターはセットですので、一緒に交換することにします。

 

 

レンズのカビを清掃します。

 

 

シャッター羽根に僅かな腐食がありますが、その他は良好です。

 

 

本体に組み込んでプレートをセットします。

 

 

EE精度の調整をしてトップカバーを取付て完成です。

 

 

ついでにOM-1Nのメンテナンスをしておきます。あちゃ~、シューを取り付けたままにするとトップカバーを痛めてしまいますね。

 

M-1とはプリズムの押えが異なりますね。モルトの劣化でプリズムの蒸着面を痛めてしまっています。

 

プリズム押えではなく、シンクロターミナル部のモルトが悪さをしているのですね。

 

すべて清掃をして組み立てました。

 

 

 OM-1の時代はシボ革はゴム糊接着ではなく両面テープになっていますが、古くなると接着力が落ちてシボ革の縮みを止められないのですね。上下で1mm以上隙間が空いています。

 

セルフタイマー側も同じ状態ですので、剥離をしてシボ革をドライヤーで温めながら元の寸法に戻して接着をします。樹脂のカバーが欠損していますね。

 

ははぁ、高さが合わずにテープを貼って合わせているのはFTと一緒ですね。

 

 

シボ革を直すだけでカメラがスキッとしますね。みなさんもやってみたらよろしいです。タイマーのカニ目は逆ねじですよ。で、2台完成です。

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