今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

リコーフレックス ニューダイヤのメンテナンスの巻

2016年11月03日 00時40分43秒 | ブログ

ペトリカラー35は九州のご常連さんだったのですが、同じオーナーさんの二眼レフです。二眼レフは良く知らないんだよね。リコーの二眼レフと言うと、上下レンズ連結ヘリコイドのイメージが強いですが、サイトによるとニューダイヤは高級タイプのカメラですね。発売は1956年9月で、シャッターは、色々なカメラに使われているシチズンMXVになっています。シャッタースピードはB、1-1/400で発売価格は12.800円。翌1957年3月にはB、1-1/500セイコーシャMXを搭載したモデルも発売されましたが、発売価格は16.000円だったそうで、随分とシャッターで値段が違うのですね。外観、レンズは悪くはないですが、シャッターは1/100以外はレバーが動かない状態です。

特に問題ないと思って、あまり画像を撮っていません。予想通り、1/100固着はカバー裏側のギヤ列のグリス固着です。分解清掃をして新しいグリスを塗布して組みます。これで故障は直ったと思いましたら、セルフタイマーを掛けてテストをして行くと突然シャッターが固着して動きません。

原因を探っていくと、スローガバナーのアンクルとセルフタイマーの連動でアンクルの左に入るべきレバーが右に行ってしまうための不具合(分かりずらい説明)まぁ、詳しく書くとややこしいので。これをある工作により正常に作動するようにしてあります。見る人が見れば画像で状況が分かるのですけどね。その他、分解洗浄で組み直しました。

じつは時計と並行で作業をしていたため、何を説明する画像なのか忘れました。ビューレンズと撮影レンズの清掃をしました。と言う画像だったか・・ピントグラスはガラスではなく樹脂製でした。反射ミラーのメッキはカビがあってあまり良くはない。すべて清掃をしてあります。

反射ミラーの画像撮ってありました。これホコリではなく腐食です。

 

 

ピントグラスと内部を清掃しました。艶消し塗装部分のホコリは拭いても取りにくいですが、時計修理に使う材料で清掃するときれいになります。

 

破らないように丁寧に剥がしたシボ革を接着します。

 

 

これね、私だけと思いますが、シャッターボタンを押す時に、無意識に親指がこの位置になってチャージレバーと干渉するんですね。

 

すみません。裏でシチズンの時計を2つやってまして、トラブっておりました。その一つがCOSMOTRONというモデル。これ電磁テンプ式と言って、機械式時計からクォーツの時代に移る過渡期に発売された電池でテンプを動かす時計です。ですからゼンマイを巻く必要がありません。すぐにセイコーからクォーツ時計が発売されましたので、2~3年の短命に終わった時計です。しかし、当時としては高級機(精度は高い)ですので、ケースなどは高級感がありますね。価格も高かったですけど。

と言うことで、リコーフレックスもCOSMOTRONもすべて同じオーナーさんでした。そのオーナーさんの会社で販売されている「カメラ総桐タンス」に入れて記念撮影。二眼レフとPEN-Fがぴったり納まるサイズに設計されているとのことです。ご興味のある方は「ZIN DESIGN OFFICE」さんまでお問合せください。

http://zin.leaseands.com/

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/


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2 コメント

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大変お手数をお掛けしました (AN)
2016-11-06 16:23:49
お手数をお掛けして、且つ桐タンスの宣伝まで。。。
ありがとうございます。
私も部品集めで苦労しましたが、シチズンはキツかったですね。
しかし、私はシチズンもやはり好きです。
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Unknown (TOMY)
2016-11-08 12:21:16
ANさん。

いつもありがとうございます。
シチズン・レオパールは諦めていませんからね。クロノグラフの方は、秒針歯車に全くトルクが掛かっておらず、フリーの状態です。これでは動きませんが、分解すると厄介なことになりそうなので・・
現在はペトリカラー35ブラッグすが、シャッター不動、露出計不動のこれまた難物ですが、貴重なブラックですので、何とか治します。
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