今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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さらに難儀なPEN-FVの巻

2024年12月18日 21時00分00秒 | ブログ

クリスマスも近いので世の中せわしくなって来たようですね。修理の方もスムーズに行きたいところですが、PEN-FV の初期#1117XX (1967年5月製)が来ました。発売が2月だそうですからまだ生産が軌道に乗らない頃です。初期のFVはねぇ・・・。FTでも初期に多い駒数ガラスの内部劣化によるクラック。駒数盤の数字が読み取れません。その他、接眼枠の破損、リターンミラーの腐食などがあってさらに難儀が続くようです。

要するに現役機ではなく長期放置機を起こす作業です。シャッターダイヤルの色入れが劣化していますので直していきます。細かな部分の劣化を一つずつ改善することによって段々現役に戻って行きます。

シャッターユニットなどはメンテナンスをしていないための不動で、思いのほか悪くはありません。シャッター幕もきれいです。但し、初期のユニットのブレーキナットは真鍮製で、これが緩んでいることが多いですが・・やっぱり。

前板関係のメンテナンスを終えて本体に取り付けます。本当はリターンミラーに腐食がありますので交換したいところですが予算がありません。

 

接眼枠も新品は使えませんので中古と交換しておきました。

 

 

付属の38mmもかなりやばいです。F用の初期生産機ですから古いです。ヘリコイドグリスが変質して完全に硫化してベトベトな状態。すべて分解脱脂をします。レンズの清掃と欠損しているネジの追加をしておきます。

駒数ガラスも中古と交換して数字が良く見えます。これで現役復帰となったでしょうか。

 

トミーのリペイント

 

 

 



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