先に業務連絡です。PEN-FTの件でメールを頂いている〇木さん。お返事が二度リターンメールになってしまいます。他に同様な事例はありませんのでお手数ですが別のアドレスから再度ご連絡を頂ければと思います。
で、12月に入ったと思いましたらもう半ばですね。暮は早いですね。おかげさまで多くの修理ご依頼を頂いておりましてブログを更新する余裕がありません。しばらく出来る時の更新とさせて頂きますね。作業は色々やっておりました。更新予定はないので画像がありませんがカメラ店様からのPEN-W #1002XX(1964年8月製)です。
過去にシャッターを分解しようと試みて断念した形跡があます。ネジの緩み止めは溶かすのです。
次はミノルチナPと言うカメラ。発売は1964,年の11月とのことですから東京オリンピックの翌月ですね。↑のPEN-Wもこの頃に生産が集中していますので同時期の2台ということになりますね。更新の予定が無かったので画像を多く撮っていませんが、まず露出計が動きません。この時代のセレンはダウンしているものが多いですね。
シャッター/絞りダイヤルの内周にある接点が接するブラシにより摩耗をして針の動きが不安定です。
次はシャッターが動かない。シャッターは先日もやりましたSEIKO SLVです。
やっとシャッターが切れるようにしましたがスピードが変化しません。スローガバナーは何度も分解されていました。
SLVだけの現象ではないと思いますが、前回と同じで↓の部分の固着です。
超音波洗浄をしたところ。固着は改善しています。スローガバナーの原理は時計と一緒でガンギ車とアンクルによる遅延装置です。
このカメラはボディーが薄く設計されていますね。ダイカストで27mm幅です。巻上げ機構は非常にオーソドックス。
どことなくミノルタの品の良さを感じます。距離計付きでコンパクト。写りも定評があるようですね。