今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ROBOT STAR の巻

2018年10月01日 23時38分25秒 | ブログ

先日はⅡaをやりましたが、これはROBOT STAR です。前面のバッチは好き嫌いありそうです。レンズはXenon 40mm f1.9 ですが、このレンズはガラス内に気泡が目立ちますね。性能上、特に支障は無いという見解なのでしょう。前玉周辺が汚れが多いようです。

STARには巻き戻しクランクが付いています。吊環も追加されていますね。凹んでいますけど。

 

ファインダーの切替レバーは、Ⅱaは上部にノブが無いのでそのままトッフカバーを外すことが出来ましたが、STARではねじ込み式のノブとなっているので、ノブを外さないとトップカバーが外れません。ピンセット先がネジ穴。果たしてアングルファインダーに切替えて使うシーンが頻繁にあったのでしょうかね。

フィルムカウンター側は同じですね。

 

 

全て分解洗浄して組み立てます。

 

 

フィルムカウンターリセット用のダイヤルはトップカバーの組立時に手こずるのですが、今回は慣れたせいか簡単にセットすることが出来ました。たぶんまぐれですけど・・

 

シューは接着と併用で取り付けました。左端に巻き戻しクランクが付きます。巨大なゼンマイですが、現状では3枚程度しか連写出来ません。フリクションの増大とゼンマイの劣化のようです。

 

随分コンパクトなユニットですね。これでシャッターと巻上げ機構が詰まっています。シャッターの洗浄注油をして行きます。

 

この個体は低速1/2・1/5が不調でした。スローガバナーは二層の地板の下の層に入っています。ユニット式ではないのでメンテナンスはやりずらいです。相変わらずゼンマイの巻き上げが固いですが、完全巻上で25枚連写することが出来るようになりました。

 このポップなデザインのバッチは違和感があるなぁ。微妙な赤の色が半分ぐらい抜けています。入れ直すのであれば、本来は疑七宝のようなレジンを調色して全部を交換した方が早いのですけど、折角残っている部分は大切にしたい・・

 

ということで夜目遠目。ジィ~っと見ちゃダメですよ。赤と言うよりスカーレットが経時劣化をしたような色ですから調色が難しいです。

 

 

清掃をしたレンズを取り付けます。レリーズを半押しすると前面のシャッター羽根が開いてきます。

 

この革ケースの色がたまりませんね。コンパクトPENと同サイズですが、重さは倍ぐらいあって重いカメラです。

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