「由香里ちゃん、入りますよ」
ドアがノックされ、母親の声が聞こえた。
彼の慌てようとは裏腹に、由香里はすました顔で答えた。
「はあ~い、どうぞ」
コタツから抜け出す間もなく、母親の顔が覗いた。
「由香里ちゃん、ケーキ食べるでしょ? あらあら、そんなせまい所に。
せんせい、由香里が、またわがまま言ったんでしょ?
ごめんなさいね、ほんとに」
咎める様子もなく、いつものにこやかな表情でケーキを差し . . . 本文を読む
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