昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 甘えてみたい

2015-02-11 09:25:50 | 小説
「嬉しいなあ、そう言っていただけると。実のところ、今、気が滅入っていたんです。交際していた女性と別れちゃって。喧嘩したわけじゃないんですが、何だか気持ちがすれ違うようになったんです。あれえ何でこんなことを話しているんだろう。失礼ですよね、彼女の話をするなんて」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 私、山村牧子と言います

2015-02-09 08:50:43 | 小説
降りしきる雨の道々、自己紹介をそれぞれしながら歩いた。 「ミタライさんって、おっしゃるの? 珍しいお名前ですのね」 笑いを噛み殺しながらの彼女に、彼はわざと拗ねたように答えた。 「いいんですよ、慣れてますから。みんな、一度は笑うんですから。でも、絶対に覚えてくれます」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 私、山村牧子と言います

2015-02-09 08:50:43 | 小説
降りしきる雨の道々、自己紹介をそれぞれしながら歩いた。 「ミタライさんって、おっしゃるの? 珍しいお名前ですのね」 笑いを噛み殺しながらの彼女に、彼はわざと拗ねたように答えた。 「いいんですよ、慣れてますから。みんな、一度は笑うんですから。でも、絶対に覚えてくれます」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (九) ナミちゃんもやるうぅ!

2015-02-06 08:46:03 | 小説
「うん、うん。よし、こいこい!」 吉田に抱かれたまま両手を突き出して、臨戦態勢に入った。 「よし、来たぞ。後ろ向きになって、お尻からだ。最初は、お兄ちゃんと一緒にな。せーっの!」 「うおーおぉ!」 雄太の歓声と共に、二人の体が波の中に消えた。 そしてすぐに、バンザイをした雄太が波から出てきた。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (九) 学級の徒であることが確信できた

2015-02-02 08:41:51 | 小説
浅田は手を軽く振りながら、書棚の本に目をやった。 「君の考えるほど、深い意味はありません。 ただ単に、趣味趣向の問題です。 いや、健康面を考えて、と言ったほうがbetterですね。 テレビは、目を悪くします。本を読む者にとって、目は大事ですから」 . . . 本文を読む

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