人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェフリー・アーチャー著「死もまた我らなり(下)」を読む~違う展開の方が・・・・・・

2013年12月16日 07時01分04秒 | 日記

16日(月)。昨日はコンサートもなく映画にも行かず家でゆっくり過ごしました 今日・明日と連日、仕事上の忘年会を控えているので身体を休めておいた方が良いという判断もありました 日曜日を一日中家で過ごしたのは9月29日以来のことです

 

  閑話休題   

 

無代誌「ぴあクラシック」冬号が2014年のクラシック音楽界を展望しています 特集の一つは「2014年の大本命は、ピアノで決まり!!~春はこのピアニストを聴け!!」です

 

          

 

謳い文句とともに来日予定のピアニストが顔写真入りで紹介されています 「21世紀の名手によるロシア・ピア二ズム~エフゲニー・キーシン」、「16年ぶりのソロ、唯一無二の音色~マリア・ジョアン・ピリス」、「さらに磨かれた熟練の調べ~アンドラ―シュ・シフ」、「再び灯る演奏への情熱~ミハイル・プレトニョフ」、「スーパースターの今を聴く~ラン・ラン」、「新世代が奏でる無限の可能性~フランチェスコ・トリスターノ、アリス=沙良・オット」、「40代、機熟して挑むオール・ベートーヴェン~レイフ・アンスネス」 この中で聴きたいと思うのはアリス=沙良・オットぐらいです

もう一つの特集として「速報!2014年のクラシックシーン」を組んでいますが、ここでは指揮者&オーケストラ、オペラ&声楽、器楽&室内楽、ピアノ&鍵盤楽器の別に来年来日するアーティストを紹介しています。「ピアノ&鍵盤楽器」で『必聴アーティスト』として紹介されているのは、ピョートル・アンデルシェフスキ、ファジル・サイ、ボリス・ベレゾフスキー、アルド・チッコリー二、マレイ・ペライア、ヴァレリー・アファナシエフ、ユリアンナ・アヴデーエワ、クリスチャン・ツィメルマンなどです この中で聴きたいと思うのはアファナシエフとアヴデーエワです

残念ながら、私が何があっても聴きたいと思うピアニストの名前は「ぴあクラシック」にはありません。彼女の名前は東京都交響楽団の2014年度会員募集パンフレットの中にありました

 

          

 

東京都交響楽団の「プロムナードコンサート」第361回公演は2014年11月30日(日)午後2時からサントリーホールで開かれます。その中にチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調」があり、ソリストの名前が書かれています。その名はHJリム

韓国の若手ピアニストHJリムのピアノ・リサイタルを聴いたのは今年6月21日、浜離宮朝日ホールでした ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ全曲演奏会」の最終日でした。あの日の感激は今でも忘れません。その日の衝撃は翌日のブログに書きましたが、私が聴いた今年最高のコンサートと断言しても差し支えありません

HJリムが演奏する来年の11月30日は、同じ午後2時から東京交響楽団のオペラシティシリーズ定期演奏会の予定が入っていますが、選択の余地はありません。HJリムを聴きに行きます さらに望むのはせっかく来日するのだからリサイタルを開くか、どこかのオケで何かのコンチェルトを演奏してくれないかな、ということです 曲は何でも良いのです。理想はベートーヴェンのピアノ・ソナタかピアノ協奏曲ですが。あらゆる音楽媒体にアンテナを張って情報を見逃さないようにしたいと思います

          

  も一度、閑話休題  

 

ジェフリー・アーチャー著「死もまた我等なり(下)」(新潮文庫)を読み終わりました これはブリストル出身のハリー・クリフトンと、ハリーの友人でヒューゴー・バリントンの息子ジャイルズを巡る物語「時のみぞ知る」の第2部の位置づけにある作品です

第2次世界大戦に突入した世相の中で、ヒューゴー・バリントンは金策に苦労し、ハリーの母親メイジ―と土地を巡って取引をしますが、結局はうまくいきません ヒューゴーの娘でジャイルズの妹であるエマはハリーの行方を追って単身アメリカに渡り必死に彼を探します。しかし、ハリーはそのころ戦場でドイツ軍と戦っていたのでした

ヒューゴーは、自分が利用した女性に逆恨みされて結果として殺されてしまいます 一方、エマは生死をさまようハリーと再会、ハリーは回復しますが、ハリーとジャイルズを待っていたのはバリントン家の後を継ぐのはどちらか、という跡目相続問題でした というのは、ハリーはヒューゴーとハリーの母メイジ―との間に生まれた可能性が限りなく高いからです この問題は全国民的な大論争のもとになります。さて、結論はどうなるのか・・・・・・

 

          

 

ヒューゴーが殺されるまでは小気味の良いテンポで物語が進むのですが、その後は、跡目相続の話になって、どうも面白みが薄れてきます 何故、バリントン家の跡目相続問題が国を挙げての大きな話題になるのか、理解に苦しみます それよりは、ヒューゴーを生かしておいて、もっとハリーに危害を加えるような展開にした方が面白いと思うのですが・・・・・・

最後の一行を読むと、この物語は第1部「時のみぞ知る」、第2部「死もまた我らなり」に続いて第3部があるのではないかと思わされます。さてどうでしょうか

コメント
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