29日(日)。昨日は朝10時まで寝て、午前中にワイシャツのアイロンかけと買い物を済ませました お天気が良かったので、午後、窓ふき掃除をしました。ジェット水流で窓ガラスとサッシの汚れを洗い流しガラスクリーナーでキレイにしました
毎年5月の連休と年末の恒例行事ですが、終わった後は清々しい気持ちになります
その後は、モーツアルトの後期の弦楽四重奏曲を聴きながらずっと本を読んで過ごしました
夕食は鍋を囲みました。寒い夜は鍋ですね
閑話休題
東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで2」(小学館文庫)を読み終わりました 東川篤哉は1968年広島県生まれ。「密室の鍵貸します」「完全犯罪に猫は何匹必要か?」などユーモアミステリ小説でお馴染みの作家です。前作「謎解きはディナーのあとで」は2011年「本屋大賞」第1位に輝き、映画化もされました
文庫化された彼の作品はこのブログでも何冊かご紹介しました
「謎解きはディナーのあとで2」は、第1話「アリバイをご所望でございますか」、第2話「殺しの際は帽子をお忘れなく」、第3話「殺意のパーティーにようこそ」、第4話「聖なる夜に密室はいかが」、第5話「髪は殺人犯の命でございます」、第6話「完全な密室などございません」の6話から成っています
謎解きに挑むのは黒いパンツスーツに黒縁のダテ眼鏡、黒髪を束ねて颯爽と歩く、国立署の現職刑事・宝生麗子=実は巨大財閥”宝生グループ”総帥の娘と、その上司で国立署きってのエリート・風祭警部=デザインの良さと燃費の悪さでお馴染みの”風祭モータース”創業家の御曹司のお金持ちコンビ しかし、事件を解決に導くのは常に宝生家の執事・影山です
影山は、事件を推理する麗子に対し「大変失礼ながら、お嬢様の単純さは、まさに幼稚園レベルかと思われます」と毒舌を浴びせます 麗子も負けずに「どこの誰が幼稚園レベルですって!こう見えても優秀な大学を優秀な成績で御卒業なさってるっつーの!馬鹿にすんな!」と返しますが、事実はその通りです
影の主人公・影山はアイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」シリーズの給仕ヘンリーをモデルにしたと思われます 私も何冊か読みましたが、ヘンリーは会のメンバーが食事をしながら披露する謎を、話を聞くだけで解決してメンバーを驚かせます
このように、現場を見ずに椅子に座って事件を解決する探偵をミステリー界では”安楽椅子探偵”と言うようです。「謎解き~」もこの範疇に入ります
いずれのエピソードも一見複雑怪奇な事件を、影山の鋭い推理によるアリバイ崩しで解決していきますが、この本を読む愉しみは麗子と影山のジョークのやり取りにあるのではないかと思います そして、いつも思うのは影山って何歳くらいの人だろうか、ということです