人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「プロコフィエフ三昧」~東京交響楽団第623回定期演奏会を聴く

2014年10月06日 07時00分40秒 | 日記

6日(月)。わが家に来て9日目を迎えたモコタロです

 

          

                 その手にゃ乗らないよ

 

1週間以上経ったので、もうそろそろいいだろうということで、昨夕初めてモコタロを私の膝に乗せました 最初のうちは落ち着かず暴れていましたが、急におとなしくなりました。と思ったら、下半身に生暖かいものを感じました 「ま、まさか・・・・」と思った時はすでに遅く・・・・かつて日本の総理大臣が「人生には3つの坂がある。登り坂、下り坂、そして”まさか”だ」という名言を吐きましたが、その”まさか”が到来したのです。モコタロがオシッコをしたようです 娘にモコタロを引き上げてもらうと、私の半パンは薄黄色く濡れ、甘納豆が5~6個照明に反射して輝いていました。本来ならば金庫刑ですが、シッコー猶予にしました

 

          

              (何事もなかったような顔をしているモコタロ)

 

  閑話休題  

 

4日午後2時からの新日本フィルのトりフォニーシリーズ第531回定期演奏会に次いで、午後6時からサントリーホールで東京交響楽団の第623回定期演奏会を聴きました オール・プロコフィエフ・プログラムで①交響曲第1番ニ長調”古典”、②ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調、③バレエ音楽「ロミオとジュリエット」(抜粋)です。指揮は1985年生まれのフィンランドの指揮者サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、②のヴァイオリン独奏はダニエル・バレンボイムの子息で1985年生まれのマイケル・バレンボイムです

 

          

 

オケの態勢はこの日の新日本フィルと同じく、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを左右に分ける対向配置です。コンマスはグレヴ・ニキティン。管楽器席を見ると、オーボエの荒絵理子が1年間の海外留学を終え”職場復帰”しています その隣のフルートの甲藤さちはショートヘアにイメチェンしています。さちさん、何か良いことありました

指揮者ロウヴァリの登場です。金髪のアフロヘアで、映画「アマデウス」でモーツアルトを演じたトム・ハルスそっくりです 1曲目のプロコフィエフの「古典交響曲」を演奏する姿は、まるでトム・ハルスが指揮をしているようです この曲は全編を通じてリズムが中心となっています。ビゼーの交響曲と同じように、平易で明るく楽しい曲です。ロウヴァリはまるで踊っているかのようです

演奏が終わると、片手を上げて「まあ、固いこと言わないで、気楽にいこうよ」とでも言うかのように身軽に舞台袖に引き上げて行きます

バレンボイムが登場、2曲目のヴァイオリン協奏曲第2番の演奏に入ります。第1楽章冒頭はヴァイオリンのソロで入りますが、彼は慎重に演奏を進めます 第2楽章は弦のピチカートに乗せて独奏ヴァイオリンが息の長いメロディーを奏でます 一転、第3楽章は小気味の良いテンポで進めます バレンボイムの演奏姿を観ていると、曲にのめり込むというよりは、どこか冷めた目で自分の演奏を見ているような冷静さを感じます かなり理知的なタイプのヴァイオリニストではないでしょうか

会場一杯の拍手 に、バレンボイムはクライスラーの「レティタティーヴォとスケルツォ・カプリース」を鮮やかに演奏しました

 

          

 

休憩後は、バレエ音楽「ロミオとジュリエット」組曲版からの抜粋です。プロコフィエフは全曲を抜粋して編曲したものを「組曲第1番」「組曲第2番」「組曲第3番」としてまとめましたが、この日の公演で演奏するのは3つの組曲から12曲を選択したものです 選択曲と曲順はシャルル・ミュンシュが1957年にボストン交響楽団と録音した時と同じであるとのこと。次の通りです

1.情景、2.朝の踊り、3.少女ジュリエット、4.仮面舞踏会、5.モンタギュー家とカピュレット家、6.踊り、7.修道士ロレンス、8.ティボルトの死、9.別れの前のロミオとジュリエット、10.朝の歌、11.ジュリエットの墓の前のロミオ、ジュリエットの死

冒頭から3曲は明るくリズミカルな曲想ですが、しだいに深刻味が増してきます この組曲のクライマックスは何と言っても「モンタギュー家とカピュレット家」と「ティポルトの死」でしょう ロウヴァリの指揮を観ていると、動作が大きく、タクトが肩から下に下がることは滅多にありません。終始、頭上でタクトが振られます。そしてまるでバレエを踊っているように動き回ります この人は幼少の頃クラシック・バレエを習っていたのではないか、と思うほど”踊り”が様になっています

鳴り止まない拍手 に何度もステージに戻りますが、5度目くらいの時には、ついに熱さに我慢できなくなり、上着を脱いでワイシャツ姿で舞台に登場し会場の喝さい を浴びました。この人は相当の演歌テナー、もとい、エンターティナーです

コメント (2)
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