人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京藝大ピアノ・シリーズ「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ~ウィーン時代後期」を聴く

2014年10月20日 07時00分27秒 | 日記

20日(月)。わが家に来てから23日目を迎えたモコタロです 

 

          

          だれか、ここから出してくれ~、何なんだこの白いヤツは!

 

  閑話休題  

 

20年近く履き続けてきたGパンの膝の部分が大きく裂けてしまったので、新しいジーンズを買いました 新宿の「ビックロ」で試着してブルーとブラックの2着を買いました それにしても同じジーンズを20年近くも履き続けてきたということは、その間、体型がほとんど変わらなかったということで、その事実に自分でも驚いている今日この頃です

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、上野の東京藝大奏楽堂で藝大ピアノ・シリーズ「ベートーヴェンのソナタ第4回『ウィーン時代後期』」を聴きました 1週間前に第3回『傑作の森』を聴いたばかりです。今回のプログラムは①ピアノ・ソナタ第30番ホ長調、②ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調、③ピアノ・ソナタ第31番変イ長調、④チェロ・ソナタ第4番ハ長調、⑤ピアノ・ソナタ第32番ハ短調です

 

          

 

全自由席のため開場時間より10分前の2時20分に着いたのですが、奏楽堂前にはすでに2列の九十九折りの行列が出来ていました それでも1階16列24番、センターブロック右通路側席を押さえました。会場は8割方埋まっている感じです

1曲目はピアノ・ソナタ第30番ホ長調です。ピアノ独奏は藝大准教授の青柳晋です ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタは普段聴く機会がないので曲がすんなりと頭に入ってきません。予習不足を認めざるを得ません

2曲目はヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調です。演奏はヴァイオリン=藝大教授・澤和樹、ピアノ=同教授・渡邊健二です この曲の冒頭はヴァイオリンとピアノの会話のような曲想ですが、澤と渡邉の演奏を聴いて思い出したのは、カラヤンの秘蔵っ子アンネ・ゾフィー・ムターの弾いた第10番のCDです 彼女の演奏は”恋人同士の会話”に思えたのに対して、今回の演奏は”友人同士の会話”に聴こえました 演奏者によってずい分印象が違うものだと思いました

3曲目はピアノ・ソナタ第31番変イ長調です。ピアノ独奏は藝大教授・迫昭嘉です。これも明らかな予習不足ですが、全体的にはベートーヴェンの打ち建てた大伽藍といった印象を受けました      

 

          

 

休憩後の最初の目はチェロ・ソナタ第4番ハ長調です 演奏はチェロ=藝大教授・河野文昭、ピアノ=藝大非常勤講師・大田佳弘です。何度か河野文昭のチェロを聴きましたが、朗々と響かせる美しい音色が素晴らしいと思います

最後はピアノ・ソナタ第32番ハ短調です。ピアノ独奏は藝大教授・植田克己です。ベートーヴェンはこの曲を最後にピアノ・ソナタは作曲していません 30番、31番と違って、32番は私にとって比較的なじみのある曲です 他のソナタと違いこの曲は2楽章から成ります。第3楽章に成り得るスケッチもないとのことで、どうもベートーヴェンは最初から2楽章の曲として想定していたようです 第1楽章冒頭の強烈な和音から入りますが、これがベートーヴェンだ という力強い曲です。次から次へと様々なメロディーが現われ、他の作曲家にない独特の世界を形作っていきます。何と美しく、何と力強いのか

 

          

 

今回は2週連続でベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴いてきたわけですが、バッハの平均律クラヴィーア曲集が鍵盤音楽における「旧約聖書」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタが「新約聖書」と呼ばれるのが分かるような気がします ベートーヴェンの素晴らしいところは、改良が加えられていくピアノの性能に応じて、ピアノの表現領域を広げていったところです ベートーヴェンは常に音楽革命の最前線にいました

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする