2日(木)。わが家に来て5日目を迎えたモコタロです
寝不足? 飲みすぎ? ちょっと目つきが変!
閑話休題
新日本フィル事務局から「第531回定期演奏会 トリフォニー・シリーズ 休憩時間変更のお知らせ」のハガキが届きました 演奏時間ではなく休憩時間の変更って何事か?と思ってハガキを読むと、
「(10月3日、4日とも)指揮者インゴ・メッツマッハー氏の強い希望により、1曲目『管弦楽のスケッチ”静寂と反転”』と2曲目『ミサ・ソレムニス』の間には途中休憩がございません 1曲目と2曲目は続けて演奏するため、開演時間を過ぎてのご来場の場合、ご購入いただきましたお座席ではお聴きいただくことが出来ません。予めご了承のうえ、ご来場ください
」
と書かれていました。この文面によれば「会場に入ることは出来るが、手元のチケットの席で聴くことはできない」という意味に採れます たぶん2階の最後部席に案内されるのだと思います。まったく聴けないわけではないですが、2曲を続けて演奏するわけですから、途中で入場するのは他のお客さんに迷惑になります。遅刻しないようにしましょうね
閑話休題
相場英雄著「ナンバー」(双葉文庫)を読み終わりました 相場英雄は1967年新潟県生まれ。2005年『デフォルト』で第2回ダイヤモンド経済小説賞を受賞。その後、狂牛病をテーマにした『震える牛』で話題を呼びました。この作品に衝撃を受けて「ナンバー」を買いました
主人公の西澤辰巳警部補は、警視庁捜査二課第3知能犯捜査係に所属している。殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課と違い、捜査二課は横領や詐欺などの知能犯を相手にする部署だ 捜査一課は犯人が誰かまったく分からない状態から真犯人を突き止めていくのに対し、捜査二課はほぼ犯人が特定されていて、証拠固めやアリバイ崩しによって犯人を追いつめていくところに仕事の地味さがある
善意の情報提供者だと思っていた相手が、実は真犯人だったりする
この小説のタイトル「ナンバー」というのは警視庁本部・捜査第1~第5課の各知能犯捜査係の通称です。主人公・西澤が中堅の刑事でなく、ほとんど見習いですが、他の刑事小説とは違う面白みがあります この作品は「保秘」「十二桜」「あたり」「へそ」の4話から成る連作短編集ですが、相手のちょっとした仕草の変化から心理状況を読んだりして事件の真相を究明していきます
「十二桜」の中で、情報提供者の千恵子が、ライバル関係にあるデパートで、横領した金で高級品を買っていた浅沼に対して「・・・・許さない」と憤るシーンがありますが、私は彼女が「浅沼の不正行為を許さない」のではなく、別の意味で「許さない」のではないか、と直感しました それは「・・・・」があったからです。彼女がどういう意味で「許さない」と言ったのか、その理由は後で判明しますが、私の直感は当たっていました。たまにはこういうこともあるものです
(神保町の三省堂で買った本には著者のサインが)