5日(日)。モコタロがわが家にやって来たのは先週の日曜日でした
ぼくが来てから1週間経ったって! はやいなあ
閑話休題
昨日午後2時から、すみだトリフォニーホールで新日本フィルの第531回定期演奏会を、夕方6時からサントリーホールで東京交響楽団の第623回定期演奏会を聴きました 今日は新日本フィルのコンサートの模様を書きます
開演前に、ロビーの特設カウンターで、定期会員継続特典CDをいただきました 中身は今年7月13日にサントリーホールで開かれた第528回サントリーシリーズ定期演奏会のライブ録音で、指揮はインゴ・メッツマッハー、収録曲は①ベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」と②同「劇音楽”エグモント”序曲」です
楽しみは後に取っておくことにします
さて、当日のプログラムは①ツィンマーマン「管弦楽のスケッチ『静寂と反転』」、②ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」で、指揮は新日本フィルのコンダクター・イン・レジデンスのインゴ・メッツマッハー、ソプラノはスザンネ・ベルンハルト、メゾ・ソプラノはマリー=クロード・シャピュイ、テノールはマクシミリアン・シュミット、バスはトーマス・タッツル、合唱は栗友会合唱団です
オケの態勢は左奥にコントラバス、前に第1ヴァイオリン、右へチェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。その後ろに、管・打楽器群がスタンバイし、さらにその後ろに栗友会合唱団のメンバー100名以上が、左に女声、右に男声という陣容で配置されます ソリストの4人がセンター後方にスタンバイします。コンサートマスターのチェ・ムンスによりチューニングが行われ、指揮者を待ちます
アナウンスが「本公演は、指揮者の強い希望により1曲目と2曲目の間には休憩がない」旨を伝えます それはそうでしょう。1曲目のツィンマーマンの「静寂と反転」は10分程度の短い曲です。いつも通り、休憩を20分とったのでは間が抜けてしまいます
メッツマッハ―がタクトを持って登場、1曲目のツィンマーマン「静寂と反転」の日本初演に入ります 印象としては、海の上で何かがうごめいているような、”地球誕生の日”とでも言うような雰囲気です
この曲は、作曲者が自殺した年に書かれました。何か関係があるのでしょうか
予告通り、曲が終わってもタクトは降ろされず、すぐにベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」の演奏に入ります。この間、何の不自然さもありませんでした。メッツマッハ―の計算通りなのでしょう
この曲は1819年春に着手されましたが、翌20年のパトロンのルドルフ大公の大司教就任式典には間に合わず、初演は1824年4月になったといいます ベートーヴェンは「ミサ・ソレムニス」を自分が書いた最高の作品と位置付けていたようです。あの「第9」よりも
曲は1.キリエ、2.グローリア、3.クレド、4.サンクトゥス、5.アニュス・ディから成ります。メッツマッハーは力強く精力的な指揮でオケを鼓舞し歌手を煽り立てます サンクトゥスの終盤ベネディクトゥスではチェのヴァイオリン独奏が、降臨した主は常に民(合唱)の傍らにいることを示します。チェのヴァイオリンの素晴らしいこと
歌手陣は4人とも安定していましたが、とくにテノールのシュミットとソプラノのベルンハルトが伸び伸びとした声で聴衆を魅了しました 栗友会の合唱は迫力十分でした
メッツマッハ―は人気があります。何度も何度もステージに呼び戻され歓声に応えていました