7日(火)。モコタロがわが家に来てから10日目を迎えました
そんなにドアップにしないでよ! はずかしいじゃん
閑話休題
5日に東京藝大奏楽堂で藝大オペラ、モーツアルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」を聴きました 4日、5日のダブル・キャストですが、5日の出演は、姉フィオルディリージに中江早希、妹ドラベッラに平山莉奈、フェランドに村元恒徳、グりエルモに白石陽大、姉妹の侍女デスピーナに中野亜維里、老哲学者ドン・アルフォンソに新国立オペラの常連・萩原潤、指揮は来年度から東京シティフィルの常任指揮者に就任する高関健、演出は新国立オペラの演出でお馴染みの栗國淳、オケは藝大フィルハーモニア、合唱は東京藝大音楽学部声楽科3年生です
自席は1階12列12番、左ブロックの右通路側です。会場は7~8割方埋まっている感じです オーケストラ・ピットでのチューニングが終わり、指揮者の高関健が登場、序曲の演奏が始まります。会場の残響がややデッドかな、と思いましたが、最初のうちだけでした
軽快なテンポによる序曲が会場を満たします。モーツアルトの序曲はそのオペラ全体の縮図のようなところがあります
歌手陣ではドン・アルフォンス役の萩原潤が唯一名前が分かる歌手です。彼は二期会会員で新国立オペラの常連出演者です 他の歌手は今回初めて名前も顏も知りました。その中で、最も印象に残ったのはデスピーナを歌った中野亜維里です。演技が愛らしくコケティッシュで歌も抜群に上手です
フィオルディリージを歌った中江早希はソロのアリアが見事でした また、ドラベッラを歌った平山莉奈は魅力のある声で演技も上手でした
男声陣ではグりエルモを歌った白石陽大が終始安定した歌声で、演技も見事でした
残念だったのはフェランドを歌った村元恒徳です。とくに高音部が不安定になるところが何度か見られました。演技も演出通りこなしていないところがありました
舞台左右サイドには日本語の対訳がデジタル表示されますが、私はできるだけそれを見ないで、アンサンブルを中心とする音楽に耳を傾けるようにしました 舞台は回り舞台による単純なものでしたが、十分に楽しむことが出来ました
栗國淳の演出は、高関健のテンポ感のある演奏に即して舞台転換が速い見事なものでした
今回の公演は藝大オペラの第60回記念公演ということでしたが、”記念”に恥じないレヴェルの高い見事な公演でした これがS席5,000円、バルコニー席4,000円なのですから、格安です。出来るならキャストが異なる前日(4日)の公演も観たかったのですが、ブログにも書いた通り、4日は新日本フィルと東京交響楽団の定期演奏会をハシゴして聴いたのでそれどころではありませんでした
なお、藝大オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」はこの後、10月29日(水)午後6時から初台の新国立劇場で挙行されます。入場料は5,000円から2,000円までです。私は当日イスラエル・フィルのコンサートがなければもう一度観たいと思うくらいです
モーツアルトのオペラを観るたびに「あ~、生きていて良かった」と思います。普段オペラを観る機会がない方で興味のある方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。モーツアルトでオペラ・デビューのチャンスです