11日(土)。わが家に来て14日目を迎えたモコタロです
お腹すいちゃった~ 指ちょうだい
閑話休題
昨夕、晴海の第一生命ホールで古典四重奏団の「モーツアルト弦楽四重奏曲全曲演奏会”むずかしいは面白い!”」レクチャー・コンサートを聴きました プログラムはモーツアルトの①弦楽四重奏曲第6番K.159、②同第12番K.172、③アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525、③弦楽四重奏曲第18番”ハイドン四重奏曲第5番”K.464です
自席は1階8列23番、センターブロック右通路側、前回と同じ席です。会場は残念ながら前回同様スカスカです 4人が登場、最初にモーツアルトの歌曲「クローエにK.524」が四重奏で演奏されます
おそらく次に取り上げるK.525のすぐ前に作曲されたことから選ばれたのだと思います。歌のない弦楽だけの演奏は新鮮に響きます
チェロの田崎瑞博氏がマイクでこの日のコンサートの趣旨を説明します
「今日取りあげるのは”美の極致”とでも言うべきK.525とK.464です。K.525は単純で明快なのに対し、K.464は複雑です。対照的な2曲ですが、両曲とも美の頂点にある曲です」
そして、アイネ・クライネK.525の第1楽章冒頭を演奏、いかに単純なメロディーかが語られます 次にK.464の第1楽章冒頭が演奏され、「これぞ、起承転結」と解説します
その後、「次に演奏するのは、モーツアルトが当初K.464の第4楽章として作曲したロンドです。今日お越しの皆さんはお得です この曲は滅多に演奏される機会がありませんから。この曲は途中で突然曲が終わりますが、あまりにも単純だとして途中で作曲を止めてしまったのか、途中で急に別のメロディーが閃いて止めてしまったのか、分かりません
しかし、素晴らしい曲です。途中で突然演奏が終わりますが、すかさず拍手をお願いします
」と解説して、演奏に入りました
とても単純な曲とは思えません。多分、途中で別のメロディーが閃いたのでしょう
レクチャーが終り、本公演に入ります。4人の譜面台が外されます。彼らは暗譜で演奏します 1曲目の弦楽四重奏曲第6番K.159と、次のK.172番はイタリア弦楽四重奏団のCDでよく聴いたものです
K.159番は第2楽章の情熱的な曲想が印象的です。K.172の方はディヴェルティメント(喜遊曲)と言った方が相応しい曲想です
次に、あまりにも有名なK.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が天高い秋空を翔るように演奏されます 確かに単純なメロディーでありながら少しも飽きがこない名曲です
休憩後はK.464「ハイドン四重奏曲第5番」が爽やかに演奏されます。それにしても、本番はすべて暗譜で演奏するのですから、古典四重奏団というのは凄い音楽集団だと思います この日もモーツアルトを生で聴く喜びを噛みしめながら家路に着きました