人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「スタート!」を読む~映画の知識もハンパない中山に遭遇

2015年04月09日 07時02分52秒 | 日記

9日(木)。わが家に来てから183日目を迎え、足の手入れに余念がないモコタロです 

 

          

               足の手入れじゃないよ かゆいんだってば!

 

  閑話休題  

 

昨日、会社帰りにコンサートのチケットを2枚買いました 1枚は5月30日(土)午後2時からすみだトリフォニーホールで開かれる「新日本フィル 新クラシックへの扉」です プログラムは①モーツアルト「歌劇”イドメネオ”序曲」、②同「ピアノ協奏曲第27番K.595」、③エロール「歌劇”ザンパ”序曲」、④ポワエルデュー「歌劇”バグダッドの太守”序曲」、⑤オーベール「歌劇”フラ・ディアヴォロ”序曲」、⑥オッフェンバック「”天国と地獄”序曲」で、指揮は下野竜也、②のピアノ独奏は菊池洋子です

 

          

 

2枚目は、6月9日(火)午後7時から東京オペラシティ・リサイタルホールで開かれるハンブルクトリオの「ブラームス ピアノ三重奏曲全曲演奏会」です ヴァオリンはハンブルク・フィルの塩貝みつる、チェロは北ドイツ放送響のヴィタウタス・ゾンデキス、ピアノはベルリン芸術大学のエバーハルト・ハーゼンフラッツです これはブラームスの作品の中で一番好きな「ピアノ・トリオ第1番」を聴きたいために買ったチケットです。極端な話、演奏者は誰でも良いのです、が、聴くからには演奏に期待します

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

中山七里著「スタート!」(光文社文庫)を読み終わりました 著者の中山七里はもうお馴染みですね。先日も「切り裂きジャックの告白」を取り上げたばかりです

 

          

 

残り少ない巨匠監督・大森宗俊が、新人作家のミステリー『災厄の季節』を撮ることになった 34歳独身で助監督を務める宮藤映一も現場に臨むが、堅物のプロデューサーや映画の内容が障がい者の人権侵害だとして批判を繰り返す外部団体などに悩まされながら映画作りが進んでいた その矢先、スタジオ内で予期しない事故が相次いで発生し、けが人が、そして遂に死者が出る いったい誰が何の目的でやったのか?果たして映画は無事に完成するのか・・・・・

この中に出てくる映画のタイトル『災厄の季節』は中山七里のデビュー作の一つです 2009年の「このミステリーがすごい!」大賞の選考に当たり、同じ作者の2つの作品が最終審査に残りました。それが中山七里の『バイバイ、ドビュッシー』(後に『さよならドビュッシー』と改題)と『災厄の季節』(後に『連続殺人鬼カエル男』と改題)の2作品だったのです こうした例は異例のことと言われています。それ程、2つの作品のレヴェルが高かったということでしょう

この本を読んで初めて気が付いたのは、中山七里という作家は相当映画の事情に詳しいということです その意味は多くの映画を観ていて映画作品に詳しいというよりは、映画製作に関する知識が半端でないということです 映画学校にでも通っていたのではないか、と思えるほど専門的な記述が目立ちます それが作品にリアリティーを与えています

他の作品と同じく、どんでん返しの連続ですが、それが楽しみで彼の作品を読んでいるようなものです

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日聴いたCDは「スヴャトスラフ・リヒテル 幻のカーネギー・ホール・ライブ弟1夜 ベートーヴェン:熱情&葬送」(2枚組)です 収録曲目はベートーヴェンの①ピアノ・ソナタ第3番、②同第9番、③同第12番「葬送」、④同22番、⑤同23番「熱情」。以下はアンコール曲で⑤シューベルト「即興曲 変イ長調」、⑥シューマン「幻想小曲集」、⑦ショパン「練習曲ハ長調」、⑧同「練習曲ハ短調”革命”」で、1960年10月19日、カーネギーホールでのライヴ・レコーディングです

ここでの聴きものは「熱情」です。その名にふさわしい情熱的でロマン的な演奏ですが、リヒテルは最後の最後でミスタッチをやっています。そのため「この演奏は発売しないでほしい」として長い間封印されていた録音です それにも関わらず、リヒテルは凄いと言わざるを得ない豪演です

 

          

コメント
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