10日(金)。わが家に来てから184日目を迎え、救護活動にチャレンジするモコタロです。
おい しっかりしろ! 傷は深いぞ ガッカリしろ AEDまだ?
閑話休題
昨日の夕方は超多忙でした 午後5時半の終業とともに会社を出て、地下鉄丸ノ内線で新宿三丁目へ。新宿ピカデリーで11日(土)のMETライブビューイング(ロッシーニの歌劇「湖上の美人」)の座席指定を取り、新宿三丁目から都営新宿線で市ヶ谷に出てJRに乗り換え、秋葉原経由で上野へ 駅の売店でオニギリ3個とお茶を買って、東京文化会館小ホールに滑り込みました。到着時間は6時35分。ロビーで食事をしながらプログラムの解説を読んでいると、すぐに開演時間の7時です コンサートの直前にこういうバタバタは好ましくないですね。本当は30分前にホワイエでコーヒーなど飲みながらプログラムを読む余裕が欲しいところです もっとも東京文化会館のコーヒーは450円と超高いので決して飲みませんが
ということで、昨夕、東京文化会館小ホールで「野平一郎 スクリャービン”24の前奏曲”」演奏会を聴きました プログラムは①ラヴェル「水の戯れ」、②同「高雅で感傷的なワルツ」、③ベンジャミン「3つの練習曲」、④スクリャービン「ピアノ・ソナタ第9番”黒ミサ”」、⑤同「24の前奏曲」です
野平一郎は東京藝大大学院修了。フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学びました。ピアニストであり、作曲家であり、藝大教授でもあります。プログラム前半のラヴェルとベンジャミンは共にパリ音楽院の出身者なので、先輩に敬意を表して取り上げたのでしょう
自席はM列19番、センター左ブロック右通路側席です。会場は予想以上に入っています。8割方埋まっているでしょうか この日の目的はスクリャービンの「24の前奏曲」を聴くことなので、他の曲は軽く”流す”ことにしました 普段あまり馴染みのない曲ばかりのコンサートでは、最初から最後まで意識を集中して聴いていると肩が凝って疲れてしまうので
1曲目のラヴェルの「水の戯れ」はパリ音楽院在学中の1901年に作曲した曲です。プログラムの解説によると「ピアノ音楽における印象主義の幕開けを告げる作品とも位置付けられている」とのこと 2曲目の「高雅で感傷的なワルツ」はその10年後に作曲されました。野平は両曲とも色彩感豊かに演奏します
3曲目はロンドン出身のジョージ・ベンジャミンが作曲した「3つの練習曲」です。第1曲「アイアンピック・リズムによる幻想曲」、第2曲「ハイドンの名による冥想曲」、第3曲「相対性ラグ(タイム)」です。3曲とも音と音との重なり合い、響き合いを楽しむ曲だと感じました
プログラム後半はスクリャービンの「ピアノ・ソナタ第9番”黒ミサ”」から始まります。「黒ミサ」というのは性格がピアノ・ソナタ第7番”白ミサ”と好対照をなすことによるそうです。メランコリックな曲想です
さて、最後はスクリャービンの「24の前奏曲」です。モスクワ音楽院に入学した16歳から24歳までの間に作曲されました。曲想からすると、ショパンの「24の前奏曲」の影響をもろに受けていることが感じられます 1曲1曲は極めて短いのですが、それぞれが魅力的な響きに満ちています
野平はアンコールにラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」を演奏しコンサートを締めくくりました
も一度、閑話休題
家に帰るとサントリーホールから「サントリーホール バックステージツアー 入場整理券」が届いていました 4月16日の同ツアーに申し込んでおいたのが、抽選の結果当選したのです サントリーホールのバックステージツアーは初めて参加します。ホールの舞台裏を見る絶好のチャンスです。もう休暇を取る以外に選択肢はありません