16日(木)。わが家に来てから190日目を迎え、見慣れないオブジェに話しかけるモコタロです
ねえ、きみ この辺じゃ見慣れない顔だけど いったい何者?
閑話休題
昨日は,取締役会が無事に終了したので,打ち上げをやりました X部長の「ビル地下に2軒しかない飲食店の片方だけに飲みにいくのはテナント対策として不公平だ.したがって両方に行く」という固い方針のもと,まず焼鳥Rで生ビールと日本酒 を飲んで,次に焼鳥0で日本酒とサボテン酒(テキーラという名前です)をキュッとひっかけました こっちの店は2日連続です.3種類のお酒をハシゴしたので,久しぶりに今日は朝から頭がボヤ~っとしています いつもと変わらないか・・・・
も一度,閑話休題
昨日の朝日朝刊・社会面に「HMV渋谷、今秋復活~『渋谷系』発信源5年ぶり」という記事が載っていました HMV渋谷はCD販売の減少などから2010年8月に閉店しましたが、5年ぶりに復活するということです 売場面積は国内のHMVで最大級の1815㎡で、書籍も扱うとのこと。今までは、渋谷と新宿のタワーレコードだけが頼りだったのが、競争相手が現れればサービスの向上も期待できるので大歓迎です ただ、気になるのは「30~40代の働く女性を中心に幅広い世代の利用を見込んでいる」という記述です。30~40代の働く女性の多くがクラシックを聴いているとはどうしても思えません 問題はクラシック売場にどれくらいのスペースを確保するのかです また、記事にはどこにオープンするのかが書かれていなかったので、場所も気になるところです
最後の,閑話休題
柚月裕子著「臨床心理(上・下)」(宝島社文庫)を読み終わりました 柚月裕子は1968年,岩手県生まれ.このブログでは,あっと驚く「最後の証人」から「検事の本懐」「検事の死命」まで取り上げてきましたが,この「臨床真理」はそれらの原点とも言うべき作品です.第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しています
臨床心理士の佐久間美帆は,勤務先の東高原病院精神科で,藤木司という20歳の青年を担当し,カウンセリングを行うことになった.司は,同じ施設である知的障がい者入所更生施設「至誠学園」で共に暮らしていた少女・彩の自殺が納得できず,なかなか心を開こうとしなかった 根気よく向き合う美穂に司は,彩は自殺ではなく殺されたのだ,と訴える.司は,真実を話している時は白,嘘をついている時は赤を感じることが出来る「共感覚」の持ち主だった 美帆は司の潜在能力を正面から信じることは出来ないものの,司の治療のため彩の死亡の背景にある真実を調査することを決意する 美帆はかつての同級生で警察官の栗原の協力を得て,至誠学園の内部を調べ始めるが,調査が進むにつれ,あってはならない事実が明らかになり,美帆の身近な人物も事件に関わっていたことが判明する
上・下巻合わせて430ページに及ぶ大作を読み終わって思うのは,これが本当に新人・柚月裕子のデビュー作なのだろうか,という驚きです ストーリー展開に多少の無理を感じるところがあるものの,読者をぐんぐん引きこんでいくストーリー・テラーとしての能力は相当なものだと思います この人の書く作品に共通しているのは「不正は絶対許さない.悪は裁かれなければならない」という強い信念だと思います