18日(土)。わが家に来てから192日目を迎え,ガールフレンドとくつろぐモコタロです
ついにお友達になったんだもんね 白ウサちゃんと
閑話休題
昨日、読響チケットWEBを通じて8月16日(日)午後2時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる読響第3回オペラシティ名曲シリーズのチケットを手配しました プログラムはいわゆる「三大交響曲」で、①シューベルト「交響曲第7番ロ短調”未完成”」、②ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調”運命”」、③ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調”新世界から”」です 指揮はケン=デイヴィッド・マズアです。実はその翌日=17日(月),同じ演奏者により同じプログラムのコンサート(読響サマーフェスティバル2015「三大交響曲」)が東京芸術劇場で開かれるのですが、それと間違えて買ったのです。もっとも中身はまったく同じで,料金も同じなので大勢に影響はないのですが
も一度、閑話休題
昨夕、東京文化会館小ホールで「花房晴美・室内楽シリーズ『パリ・音楽のアトリエ”第9集ポーランドからパリへ”』」を聴きました プログラムは①メシアン「世の終わりのための四重奏曲」、②ドビュッシー「練習曲第12番”和音のための"」、③ショパン「ピアノ三重奏曲ト長調」です 出演はピアノ=花房晴美、ヴァイオリン=漆原啓子、チェロ=藤原真理、クラリネット=遠藤文江です
全自由席のため少し早目に会場に着いて、J20番,センターブロック左通路側席を押さえました。会場はほぼ満席 この小ホールを満席にできるアーティストはそう多くはありません.”主役”の花房晴美の魅力と,ネームバリューの高いゲストの漆原啓子,藤原真理,そしてオーケストラ・アンサンブル金沢で活躍する遠藤文江の相乗効果の現れと言っても良いでしょう
花房晴美はブルー系のラメ入り衣装,漆原啓子はダークブルー,藤原真理はワインカラー,遠藤文江は黒のシックな衣装で登場します いつも思うのですが,花房はファッショナブルでキラキラです
プログラム前半はフランスの作曲家,オリヴィエ・メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」です.多分,私は初めて聴く曲です ①水晶の典礼,②世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ,③鳥たちの深淵,④間奏曲,⑤イエスの永遠性への賛歌,⑥7つのトランペットのための虹の錯乱,⑧イエスの不滅性への賛歌,の8つの楽曲から成ります 解説によると,キリスト教の「天地創造」に費やされる6日間の後,7日目の安息日を経て「永遠の8日目」に至るという発想が下敷きにあるとのことです
メシアンは,先日のブログでご紹介した柚月裕子の「臨床心理」のテーマにもなっていた「共感覚」の持ち主だったようです 「共感覚」とは,音に色彩を見ることができる能力のことです 例えば,2曲目の「時の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ」では強烈なリズムが刻まれ,その後,天使のような優しい和音が奏でられますが,メシアンは音に色を感じながら作曲したのではないか,と想像します
基本的に,私はメシアンの曲はあえて聴こうとまでは思わないのですが,この曲の最後の第8曲「イエスの不滅性への賛歌」は素晴らしいと思いました それはヴァイオリンの漆原啓子とピアノの花房晴美のアンサンブルが見事だったからです.とくに漆原の演奏は弱音の美しさに満ちていました
プログラムの後半,第1曲目はドビュッシーの「練習曲第12番”和音のための”」です.花房のソロで演奏されましたが,曲の冒頭はピアノを打楽器のように扱ったリズム中心の曲想で,彼女の持ち前のパワーが炸裂しました
最後の曲はショパンの「ピアノ三重奏曲ト短調」です 曲の冒頭を聴いて,これは個性と個性のぶつかり合いになるかな,とくに花房の主張が強く出ているな・・・・と思ったのですが,曲が進むにつれ,3人のバランスが取れてきて美しい演奏になりました
3人は最後の楽章をアンコールしましたが,演奏後,花房が「今日はありがとうございました.次回は『パリのアトリエ第10記念公演』を迎えるので是非聴きに来てください」とPRしていました.プログラムには10月15日公演のチラシがしっかりと挟まれていました
花房晴美のコンサートは,見たところ男性よりも女性の方が,とくに中高年の女性が多いように思います さらに言えば何人かで連れだって来ているような・・・・.宝塚のスターに憧れるのと同じように,自分が出来ないことが出来る華やかな人に憧れる,その対象になっているのではないか,と思ったりしました.それは決して悪いことではありません