人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「男はつらいよ 寅次郎恋歌」「男はつらいよ 柴又慕情」を観る~クラシック音楽を必ず使う山田洋次監督

2016年10月05日 07時54分41秒 | 日記

5日(水).昨日,ミニスーパーで買い物したのですが,小ぶりのレタスが何と1個295円もしました.295円ですよ,奥さん  最近の天候不順の影響でしょうか  変動相場制というよりも天候相場制ですね,とくに野菜は

話は180度変わりますが,一昨日,玄関に ブーツも含めて娘の靴だけで9足も出ていたので,「玄関が靴だらけで九靴だね」と言ったら,昨日2足減っていました まさか2足3悶で売り飛ばしたのではないだろうな 

ということで,わが家に来てから今日で737日目を迎え,ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典・東京工業大学栄誉教授の「オートファジー」(植物や動物が細胞内で不要なたんぱく質を分解して再利用する)について無い知恵を巡らせて考えているモコタロです

 

          

               ディズニーランドにもあったね・・・・・あれはファンタジーか!

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「メカジキのソテー」と「生野菜のサラダ」を作りました 最近,魚料理が少ないので方針転換しました.サラダには295円のレタスも入っています

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

現在,池袋の新文芸坐では「渥美清 没後20年 日本中を笑いとペーソスで包んだ男」の特集を組んでいます 昨日,山田洋次監督「男はつらいよ 寅次郎恋歌」と「男はつらいよ 柴又慕情」の2本立てを観ました 「男はつらいよ 寅次郎恋歌」は1971年公開の114分の作品です.池内淳子がマドンナとして登場,喫茶店のママを演じています

 

          

 

喫茶店を営みながら女手ひつとで子供を育てる貴子に思いを寄せる寅さんですが,いつものパターンで決して結ばれません お墓で写真を撮るときに「はい,笑って」と言って顰蹙をかったりします.このシリーズではお馴染みの,さくら=倍賞千恵子,おいちゃん=森川信,おばちゃん=三崎千恵子,博=前田吟,印刷工場のタコ社長=太宰久雄,御前様=笠智衆たちが,それぞれの個性を発揮していますが,寅さん以外で私が一番好きなのは初代おいちゃんを演じた森川信です 懲りずに片思いの恋に陥る寅さんの背中に「ばかだねぇ~」「あ~やだやだ」と言って頭を抱えるシーン,「まくら さくら持ってこい」とさくらに言うシーンは何度見ても笑ってしまいます 彼こそキング・オブ・コメディーです

 

          

 

ところで,「男はつらいよ」シリーズでは必ずと言ってよい程クラシック音楽が使われてます 貴子の営む喫茶店で流れていたのはショパンの(多分)マズルカ そしてヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ(皇帝円舞曲か?)でした また,荒川土手で寅さんが子供たちと戯れるシーンではヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「春の声」が流れていました

2本目の「男はつらいよ 柴又慕情」は1972年公開の108分の作品です 吉永小百合がマドンナとして登場,頑固な父親に結婚を反対されて悩む歌子を演じています ほとんどのレギュラー・メンバーが健在の中,おいちゃんが2代目の松村達雄に代わっているのが寂しいです 森川信はこの年の3月26日に亡くなっています おいちゃんはその後 松村達雄から下条正巳に代わりましたが,私は心の底から森川信こそ「男はつらいよ」のおいちゃんだと思っています

この映画でも写真の撮影シーンが出てきますが,寅さんは「チーズ!」と言うべきところを「バター!」と言って旅行中の3人の女性を笑い転げさせます

 

          

 

この作品ではヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「ウィーンの森の物語」が3人の女性の旅先で何度か流れます チターの演奏が旅情を誘います そして,「寅次郎恋歌」でも使われたヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「春の声」が旅の青空を背景に流れます 山田監督にとってこの曲は「喜びの象徴」のような曲なのかも知れません よほどこの曲がお気に入りのようです

 

          

 

それにしても,どうしてこう可笑しくて ちょっぴり哀しいんでしょうか すぐにカッとなり「おまえが不幸の原因だ 今すぐ出ていけ」と怒鳴るおいちゃん.「おいちゃん,それを言っちゃあ おしめえよ いいとも,出てってやるよ」と啖呵を切って,カバンを持って「風の吹くまま気の向くまま・・・」と出ていく寅さん.「どこへ行くんだい?さくらちゃん 引き留めておいでよ」と言いつつ 自分では引き留めようとしない やさしいおばちゃん,いつも真面目な正論を吐いて寅を反省させる博.本人が居るのに気が付かないで「寅さん また振られたんだって」と余計な一言を言って寅さんを怒らせ ボコボコにされるタコ社長.結局最後に寅さんが頼るただ一人の肉親・妹のさくら.毎回入れ替わりで出演し 寅さんを振って去っていくマドンナたち この人たちの絶妙なバランスがこのシリーズの魅力なのだと思います

なお,「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」(マドンナ=太地喜和子),「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(同=浅丘ルリ子)の2本は明日,6日上映されます

 

          

          

 

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