9日(火).わが家に来てから今日で951日目を迎え,フランス大統領選 決選投票の結果,マクロン前経済相が右翼・国民戦線のルペンを破って当選したというニュースを見て感想を述べるモコタロです
39歳の大統領はフランス史上最年少らしいけど 妻のブリジットさんは25歳年上だって
昨日は娘が仕事休みだったので,夕食はステーキにしました 最近 月曜日はステーキの日になってきました
昨日の朝日夕刊の「コンサート評」欄に音楽評論家・片山杜秀氏による「マルティン・ハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー管弦楽団」の演奏会評が載っていました それを見て「ええっ
」と驚きました.そこには次のように書かれていたのです
「驚いたのは第9番の終楽章.新国立劇場合唱団が舞台前面に並ぶ.オーケストラはよく見えなくなる 響きも人間の壁で遮られる.合唱の鳴りが突出する.初演の頃がそうだったという
確かに終楽章の主役は声楽.唐突に現れ『友よ,こんな音ではない』と第3楽章までを否定する.劇的転換だ
オーケストラが陰にされるくらいでちょうどいい.これが作曲家の真意か.『新しい第九』を聴いた
」
「合唱団がオーケストラの前にスタンバイして客席に向かって歌う」というのが「初演の時もそうだった」という説明です こんなことは今まで一度も聞いたことがありません
私の勉強不足かと思いましたが,片山氏の評を読む限り,著名な音楽評論家も初めて経験した編成だということが読み取れます
今まで「初演の時はオケの前で合唱が歌った」ということを記述した著作物やコンサート評はあったでしょうか? あるいは,そのような態勢で第九を演奏したオーケストラは存在しなかったのでしょうか? もしなかったとしたら,彼らの演奏は,まさに片山氏の言う通り「劇的転換」であり「新しい第九演奏の誕生」です
と言うよりも,初演の原点に立ち返った演奏スタイルです
コンサートを聴く聴衆の一人として,プロの音楽評論家に望むのは,文学的な表現でコンサートを評論することではなく,事実はどうだったかを分かり易く解説して欲しいということです
新宿ピカデリーに行って,METライブビューイング,モーツアルト「イドメネオ」の座席指定を取りました いつもは左ブロック後方の通路側席を取っていますが,今回は出入り口に近い右ブロック後方の通路側席を取りました
昨日,池袋の新文芸坐でジェームス・ディーン主演の「理由なき反抗」と「エデンの東」の2本立てを観ました 「理由なき反抗」はニコラス・レイ監督による1955年製作アメリカ映画(111分)です
17歳のジム(ジェームス・ディーン)は泥酔して,集団暴行事件の容疑者として警察に連行される 彼はそこで家出のため保護された少女ジュディ(ナタリー・ウッド)や,仔犬を撃って注意を受けたプラトー少年(サル・ミネオ)と知り合う.ジム一家はつい最近この街へ引っ越してきたばかりだったが,父親は意志薄弱で,男勝りの母親に頭が上がらないことにジムは不満を抱いていた
高校のプラネタリウム見学授業で 牛の鳴き真似をして,不良グループのリーダー,バズに目を付けられたジムは,崖に向かって走る車から先に脱出した方が臆病者とされるチキン・レースを挑まれる
バズはアクシデントにより脱出に失敗し死亡する
大きな責任を感じたジムは両親に事実を打ち明けた上で,警察に自首しようとするが,両親は黙っているように説得する.バズの手下はジムが警察に事件のことを密告したのではないかと考え,口止めすべく彼を探し求める
プラネタリウム近くの廃墟に隠れたジム,ジュディ,プラトーに追手が迫る
この映画はジェームス・ディーンの遺作です.17歳の孤独な青年の心理を鮮やかに演じています
この映画を観て,おやっと思ったのは,冒頭のシーンで,ジムが酔って警察署に連行された後,椅子に座って歌を口ずさむのですが,それが何とワーグナーの「ワルキューレの騎行」のメロディーだったのです これには驚きました
また 廃墟の中で,ジュディが 眠るプラトーの頭をなでながらブラームスの子守歌を歌った時には,思わず穏やかな気持ちになりました
2本目の「エデンの東」はエリア・カザン監督による1955年製作アメリカ映画(118分)です 原作は旧約聖書のカインとアベルを下敷きにしたスタインベックの長編です
キャル(ジェームス・ディーン)とアダム(レイモンド・マッセイ)は双子の兄弟だが,真面目で正義感の強い兄のアダムだけが大農場の経営者である父に可愛がられ,自分は冷遇されていると思っているキャルは,死んだと聞かされていた母親がどこかで生きているという情報を耳にし,母親の行方を突き止め会いに行く 母親はいかがわしい酒場を経営していた
父親が事業で大きな損失を被ったことから,キャルは窮地を救うべく母親から借金し豆の先物取引で大金を手にし,父親の誕生祝に渡す
しかし,父親は戦争に行って命を落とす若者がいるのに戦争を利用して先物で金儲けするのは不謹慎だとして受け取らない
キャルは自分の行為が父親に受け入れられないことを悲観して,怒りを兄のアダムに向け,彼を母親に会わせてショックを与えることを思い付く.アダムにとって母親こそ自分と正反対の人生を送るふしだらな存在だった
気がふれたアダムは嫌がっていた戦争に赴く.そのショックで父親は脳卒中で倒れてしまう
意識がもうろうする中,父親はキャルに そばにいて欲しいと言う
この映画の題名「エデンの東」はどういう意味をもっているのか? それは,父親の見舞いに来た保安官のサムがキャルに「アダムとイヴの子カインは,嫉妬のあまりその弟アベルを殺す.やがてカインは立ち去りて,エデンの東ノドに住みにけり」と旧約聖書の一節を語り,「取りあえずお前はこの家から出て行った方がいい」と諭すシーンに表れています
この映画は,子どもにとって 親から認められないことがどんなに辛いことか,が描かれています ラスト・シーンは感動的です
toraブログのトータル閲覧数が280万 P V,トータル訪問者数が76万 I P を超えました ちなみに昨日(5月8日)の閲覧数は1484 P V,訪問者数は442 I P で,gooブログにおけるランキングは270万9947ブログ 中1023位となっています
これもひとえに普段からtoraブログをご覧いただいている読者の皆さまのお陰と感謝しております
これからも1日も休まず毎日アップして参りますので,モコタロともどもよろしくお願いいたします