7日(日)その2.よい子は「その1」から見てね.モコタロはそっちに出演しています
昨日は東京国際フォーラムで開かれた「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭2017」の最終日でした
午後4時30分からホールAで公演番号314のコンサートを聴きました プログラムはベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」です 演奏はヴァイオリン=オリヴィエ・シャルリエ,ディナ・ジルベール指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアです
自席は1階15列31番,センターブロック左から3つ目です
指揮台に上がったディナ・ジルベールはポニーテールの小柄な女性指揮者でした 思わず三ツ橋敬子を思い浮かべました
ベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」はティンパ二の連打で開始されるユニークな曲です 交響曲ではブラームスの第1番がティンパ二の連打で開始されますね 1806年に作曲されたベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲は3つの楽章から成ります
ティンパ二とオケに先導されてシャルリエのヴァイオリンが入ってきます.美しくも力強い演奏が展開されます 第1楽章と第3楽章におけるカデンツァは見事のひと言でした ジルベールの指揮はキビキビしていて好感が持てます.堂々たる演奏でした
次いで,午後5時45分からホールB7で公演番号325のコンサートを聴きました プログラムはベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番”大公”」です 演奏はヴァイオリン=テディ・パパヴラミ,チェロ=グザヴィエ・フィリップ,ピアノ=フレデリック・ギィです
自席は3列44番,3列とはいえ,右ブロックでは最前列でしかも右端の席です ステージが近くて遠い席です.3人の演奏者が登場します.このトリオは1日目のベートーヴェン「トリプル・コンチェルト」を演奏したメンバーです よい印象があったので期待が膨らみます
この曲が「大公」という愛称で呼ばれているのは,ベートーヴェンの友人であり,パトロンであったルドルフ大公に献呈されたことに由来します
座席が前過ぎ,右過ぎて,音楽鑑賞には辛いところがありましたが,三人の演奏は「大公」に相応しい,気品に溢れた堂々たるものでした
最後に聴いたのは,午後7時半からホールB7で開かれた公演番号326のコンサートです プログラムはチャイコフスキーの①ワルツ嬰ヘ短調,②ワルツ・スケルツォ第1番,③ドゥムカ,④「くるみ割り人形」から8曲です 演奏は第12回チャイコフスキー国際コンクール第1位の上原彩子です
自席は1列33番,右ブロック最前列の左から3つ目です 上原彩子がピンクの衣装で登場し,演奏に入ります.最初にワルツ嬰ヘ短調,ワルツ・スケルツォ第1番,ドゥムカが続けて演奏されました ドゥムカで,演奏が終わったと勘違いした聴衆が拍手をしましたが,上原は余裕で最後の1音を鳴らし決着を付けました
2曲目はチャイコフスキー「くるみ割り人形」から8曲を取り上げ,プレトニョフと上原彩子が編曲したものです 1.序曲,2.クララとくるみ割り人形,3.戦闘,4.間奏曲,5.スペインの踊り,6.中国の踊り,7.トレパック,8.花のワルツから成ります
いずれもバレエのシーンが頭に浮かぶような演奏でしたが,圧倒されたのは最後に演奏された「花のワルツ」です 上原彩子自身の編曲によるものですが,同じ花でも,まるで大倫の花火が夜空に咲いたかのようなダイナミックな演奏でした
会場一杯の拍手とブラボーがステージに押し寄せました 上原はアンコールに,時間の関係でプログラムに入れられなかったパパドゥ(プレトニョフ編)を演奏し,コンサートを締めくくりました
これをもって,私にとっての今年のラ・フォル・ジュルネが終わりました 若干寂しい気持ちがありますが,それ以前にとても疲れました 取りあえず,今日はコンサートにも映画にも行きません 週末のルーティーン=アイロンがけと部屋中の掃除をしてから新宿に行きます