28日(日).金曜日の日経朝刊に掲載された広告企画「こえる 超える,越える」で,音響設計家の豊田泰久氏が紹介されていました 豊田さんは1952年広島県生まれ.72年九州芸術工科大学音響設計学科入学,コンサートホールの音響設計技術を学ぶ
77年永田音響設計入社,同社ロサンゼルス事務所,パリ事務所代表
記事の内容を超訳すると
「今年3月,指揮者ダニエル・バレンボイムの構想を具体化した『ピエール・ブーレーズ・ザール』が完成した 約680席の室内楽ホールだが,音響設計を手掛けたのは豊田泰久さんだった
トヨタと聞けば車を連想するが,音楽の世界では音響設計家の豊田さんの名前が圧倒的な存在感を誇る
音響設計のマエストロだ.1986年開業のサントリーホールをはじめ,札幌コンサートホール,ウォルト・ディズニー・コンサートホール(ロサンゼルス)など手掛けた作品は数多い
1月にはドイツ・ハンブルクで地元名門オーケストラの本拠地となるホール『エルプフィルハーモニー』も開業した.クラシック演奏ではマイクやスピーカーを基本的に使わない.『アコースティック』な音がすべてだ.その分,音響設計の役割が増す
では,いい音とは何か.『残響何秒というが,それだけではない.おいしいウィスキーを飲んだとき,アルコール度数でその味を評価しません.こくがある,まろやかといった具合です.音響も同じです.いい音は数値で表せない.感じるものです
』と語る.音響設計のキーワードは「intimate(近い)」,「clear(澄んだ)」,「rich(豊か)」の3つ.耳元で聞こえるような豊かでクリアな音が大切というわけだ
」
25日の当ブログでトランペットのマウスピース作りの「職人」をご紹介しましたが,ここにも世界に通用する「職人」がいました サントリーホールは現在 全面的に改修工事中ですが,豊田氏は今回も再登板して何らかの形で関わっているのでしょうか?ちょっと気になりました
ということで,わが家に来てから今日で970日目を迎え,トランプ米大統領の娘婿,クシュナー上級顧問が政権移行期の昨年12月 ロシアに対し,ロシアの施設を使い秘密の通信回線を設置できないか ロシアの駐米大使に打診していた疑いがあるというニュースを見て感想を述べるモコタロです
こういう話が次々と明らかになるのは 普段から米CIAが暗躍している証拠だな
NHK交響楽団定期会員継続について,しばらくほったらかしにしていましたが,忘れるといけないので再度検討の結果,現在のCプログラム(金)を継続するが,席替えを希望することにしました 現在の席は9列目の左ブロック通路から3つ入った席ですが,今より後方の席でセンターブロックの通路に近い席を求めることにし,変更届の「席替えする」にチェックを入れて郵送しました
今後は7月9日から16日までの間に電話もしくはWEBで新しい席を決定することになります
中山七里著「テミスの剣」(文春文庫)を読み終わりました 中山七里の作品は当ブログで数多くご紹介してきましたね
1961年岐阜県生まれ.2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し,翌年デビューしました
豪雨の中,不動産屋が殺された 浦和署のベテラン刑事・鳴海と若手の渡瀬は,強引な取り調べにより容疑者の楠木明大を自白に追い込む.楠木は死刑判決を受けて収監されたが,自殺を図る
その5年後,渡瀬は別の事件を手掛ける中で,楠は冤罪であり真犯人は別にいたことを知る
隠ぺいを図ろうとする警察組織の中で,渡瀬は一人事件を追求するが,まさかの相手が立ちふさがり,まさかの結末を迎える
この小説のタイトルにある「テミス」とは,最高裁1階大ホールに鎮座する「右手に剣を,左手に秤を携えた法の女神テミス像」のことです 剣は力を意味し,秤は正邪を測る正義を意味しているとのことです
刑事の渡瀬は,5年前に手掛けた事件で無実の容疑者を死に追いやってしまった悔悟の念から,正義感に基づいて5年前の真相を明らかにしようと奮闘しますが,組織の壁は厚く思うようにいきません
この本を読んでいたら,なぜか 森友学園問題や加計学園問題における官僚の「忖度」や「有るものを無いという隠ぺい体質」を連想してしまいました