23日(火).昨日,歯の定期健診のため築地にある健康保険組合に行ってきました 虫歯はないものの,今回も「歯石の沈着が多い」と指摘されました.歯磨きに気を付けるようにと,今回も言われました 分かってはいるんです.でも,歯間ブラシは面倒くさいのです
帰りがけに溜池山王まで行って,工事中のサントリーホールの様子を見てきました 「壁」の向こう側の様子はよく分かりませんが,正面から見た外見は下の写真のようになっていました 9月1日のReオープニング・コンサートが待ち遠しいです
ということで,わが家に来てから今日で965日目を迎え,北朝鮮の朝鮮中央通信が22日,地対地の新型 中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」の発射に成功,金正恩・朝鮮労働党委員長が部隊への実戦配備を承認し大量生産を指示したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
北朝鮮のミサイル司令塔にサイバー攻撃をしかけて 自国に落下するように出来ね?
昨日,夕食に「鶏の唐揚げ」と「生野菜とツナのサラダ」を作りました 「鶏の唐揚げ」は700グラム揚げましたが,食べるのはあっという間です 栗原はるみさんのレシピで作りましたが,先日 栗原さんの「うまみじょうゆ」を作り置きして冷蔵庫に保存しておいたのを使いました 「しょうゆ,にんにく,しょうが,削り節」で作りますが,唐揚げの下味としてとても美味いです
6月10日(土)午後5時から東京藝大奏楽堂で開かれる「シアター・シンポジウム~光のパイプオルガンを」のチケットを取りました これは「東京藝大130周年記念プログラム」と「第5回国際音楽祭NIPPON」のタイアップ・イヴェントです 夢枕獏の台本は「芸術家の道を志す一人の若者が,堕天使ルシフェルに導かれ,絶望と苦悩の世界へと旅を続ける.そして多くの人と出会い,次第に自分の目指す芸術を見い出していく」というものです
ヴァイオリニストの諏訪内晶子,和太鼓の林英哲,サックスのMALTAらが出演しますが,いったいどんなイヴェントになるのか,期待が高まります
ものはついでに,東京藝大関係の入場無料のコンサート(会場:藝大奏楽堂)があるのでご紹介します 一つは5月24日(水)午後7時から開催される「ウィーン音楽藝術大学200周年記念交流演奏会」です メンデルスゾーンの「八重奏曲」がタダで聴けます
もう一つは6月17日(土)午後2時から開かれる「東京藝大&韓国芸術総合学校交流演奏会」です フランクの「ピアノ五重奏曲」がタダで聴けます
一昨日の日曜日,上野の東京藝大奏楽堂で,東京藝大弦楽シリーズ「ショスタコーヴィチの肖像」公演を聴きました プログラムはショスタコーヴィチの①弦楽八重奏のための2つの小品,②弦楽四重奏曲第8番ハ短調,③ピアノ五重奏曲ト短調です
全席自由です.1階16列12番,左ブロック右通路側を押さえました 午後3時からの開演に先立って2時半から大学院生・山本明尚氏によるプレトーク「”肖像写真”で楽しむショスタコーヴィチの音楽」がありました ショスタコーヴィチの18歳の時の写真,サッカー観戦時の喜びに満ちた写真を含め4枚の写真を基に,この日演奏される曲目をからめながら話を進めましたが,ゆったりとした話しぶりの わかり易い説明で,とても好感が持てました
さて 本番です.1曲目は「弦楽八重奏のための2つの小品」です この曲は「プレリュード」と「スケルツォ」から成りますが,作曲者が18歳の時に作曲されました
舞台に向かって左からヴァイオリン=玉井菜採,漆原朝子,野口千代光,山崎貴子,ヴィオラ=市坪俊彦,大野かおる,チェロ=中木健二,河野文昭という並びです 特徴のあるのは2曲目の「スケルツォ」です.ショスタコーヴィチ自身は「自作の中の最高傑作」として満足していたようですが,不協和音が中心の激しい音楽です
2曲目は「弦楽四重奏曲第8番ハ短調」です この曲は,ショスタコーヴィチが1960年6月に それまで拒み続けてきた共産党に入党した後の7月に,わずか3日間で書き上げた作品です 「ファシズムと戦争の犠牲者の追憶に」というのが公式な献呈文となっていますが,作曲者自身が「作者の思い出に捧ぐ」と語った通り,過去の自作のパッセージがそこかしこに引用された自伝的なパロディ作品です
演奏はヴァイオリン=漆原朝子,山崎貴子,ヴィオラ=大野かおる,チェロ=河野文昭です 第1楽章「ラルゴ」,第2楽章「アレグロ・モルト」,第3楽章「アレグレット」,第4楽章「ラルゴ」,第5楽章「ラルゴ」から成ります
全楽章を聴いたうえでこの曲を言い表せば,「沈潜する感情」とで言えるでしょうか とくに第4楽章以降は 聴くほどに 暗い気持ちになります よっぽど共産党に入りたくなかったんでしょうね
休憩後はピアノ五重奏曲ト短調です よく知られているように,1936年に「プラウダ批判」で作風が叩かれたショスタコーヴィチは,翌37年に交響曲第5番を作曲して復権を果たしたのですが,次の交響曲第6番は,再び批判の対象になりました この時に作曲されたのがこの「ピアノ五重奏曲」でした 第1楽章「プレリュード:レント」,第2楽章「フーガ:アダージェット」,第3楽章「スケルツォ:アレグレット」,第4楽章「インテルメッツォ:レント」,第5楽章「フィナーレ:アレグレット」の5つの楽章から成ります
演奏は,ヴァイオリン=野口千代光,玉井菜採,ヴィオラ=市坪俊彦,チェロ=中木健二,ピアノ=秋場敬浩です
第1楽章はピアノ独奏から入りますが,秋場敬浩のピアノは根性が入っていました 個人的に好きなのは第3楽章「スケルツォ」です.ショスタコーヴィチには珍しく 明るく躍動感に満ちた曲想で,そのうえアイロニカルです
もう一カ所好きな所は第5楽章の終結部です フォルテで大々的に終わるのではなく,「はい,これで お・わ・り」とやんわりと宣言しているようで,思わずニヤリとしてしまいます ショスタコーヴィチらしい諧謔性の現れです
ところで,第4楽章から第5楽章に移るタイミングで,後方の席からケータイの着メロが聴こえてきました 曲はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第1楽章冒頭のメロディーです 演奏中のケータイ着信音はベートーヴェンだから許される,という訳にはいきません.「どらえもん」のテーマ音楽だろうが,「田園」だろうが演奏中に鳴ってはならないのです あの音は間違いなくステージ上の演奏者にも聴こえていました 演奏者の集中力をそぐという意味で,また周囲の聴衆に迷惑をかけたという意味で,大きなマナー違反です.こういう不届き者には もう二度と来ないで欲しいと思います