7月1日(土).皆さん 今日から7月ですよ ということで,わが家に来てから今日で1004日目を迎え,トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が7月7,8日にドイツのハンブルクで開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会談の機会に初会談を行うことを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ロシア疑惑の当事者同士の会談だけに注目を集めるけど フェイクだけはやめて!
昨日,夕食に「鶏のみぞれ煮」「生野菜とサーモンのサラダ」「冷奴」「トマトとレタスとウィンナのスープ」を作りました 「鶏~」は大根おろしが少し多かったかもしれません
2017年も前半の6か月が過ぎました ここ数日,経済界では企業の決算発表がたけなわでしたが,ここで私の①クラシック・コンサート,②映画,③読書の3本柱について年間目標達成状況の中間報告(年間目標 対 半年実績)をしたいと思います
①クラシック・コンサート 年間目標 200回 実績 109回 達成率 54.5%
②映画 年間目標 150本 実績 77本 達成率 51.3%
③読書 年間目標 70冊 実績 39冊 達成率 55.7%
以上のとおり,①②③とも50%を超えているので,このままのペースで行けば3つとも年間目標をクリアするはずです ただし,昨年実績は①206回,②179本,③71冊なので,これらをクリアするには油断できない状況にあります
昨夕,NHKホールでNHK交響楽団第1863回定期演奏会を聴きました プログラムは①シューマン:歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲,②同「チェロ協奏曲イ短調」,③シューベルト「交響曲第8番ハ長調”ザ・グレート”」です
②のチェロ独奏はターニャ・テツラフ,指揮はパーヴォ・ヤルヴィです
オケのメンバーが配置に着きます.弦の編成はヴァイオリン・セクションが左右に分かれる対向配置.コンマスは”マロ”こと篠崎史紀です オヤッと思ったのは,ヴィオラの首席の位置に元 都響首席の川本嘉子がスタンバイしていたのです
あらためてメンバー表をチェックするとヴィオラの首席客演奏者として名前が載っていました
1曲目はシューマンの歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲です この歌劇はシューマン唯一のオペラですが,実演を聴いたことのある人は極めて少数ではないかと思います
ロシアのプーチン大統領のような風貌のヤルヴィが登場し指揮台に上がります 色彩感溢れる音楽が展開しますが,まずはあいさつ代わりの演奏といったところでしょうか
2曲目はシューマンの「チェロ協奏曲イ短調」です この曲は1850年10月10日から11月1日までの短期間に集中して書かれました
この曲は第1楽章「速すぎず」,第2楽章「ゆっくりと」,第3楽章「きわめて生き生きと」の3つの楽章から成りますが,切れ目なく演奏されます
ヤルヴィとともに,ドイツ・ハンブルク出身のターニャ・テツラフが登場,指揮台脇のチェロの演奏台にスタンバイします ヤルヴィの指揮で第1楽章に入ります.シューマンの妻クララはこの曲の作曲の翌年に「ロマン性,躍動感,清新さとフモール(達観したおかしみ),歌うような深い情感,独奏と管弦楽の緊密なより合わせ」と評していますが,ヤルヴィ+テツラフ+N響の演奏で聴くこの曲は,まさにそうとしか言いようのない曲想です
クララ・シューマンという人は,やっぱり相当なレベルの音楽家だったのでしょうね
ターニャの奏でる1776年製ジョバン二・バティスタ・グァダニ―二の美しくも力強い響きが会場に響き渡りました
鳴りやまない拍手にターニャは,バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」から「プレリュード」を極めて自由に弾き切り,会場の大きな拍手を受けました
この曲は私にとっては馴染みがなかったので,ジャクリーヌ・デュプレのチェロ,ダニエル・バレンボイム指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団によるCDで予習して,メロディーを頭に叩き込んでおきました
休憩時間は,例によって男子トイレの長蛇の列に並びました 15分の休憩時間は極めて短く,廊下の列からトイレに入ったと思ったら休憩時間終了のアナウンスが入りました
休憩時間を5分長くするか,トイレの数を増やすか,どちらかの対応を考えて欲しいと思います.たかがトイレと水に流せません
NHK聞いてるか? 何とかしないとN響離れが起こるぞ
プログラム後半はシューベルトの「交響曲第8番ハ長調”ザ・グレート”」です ひと昔前は第8番が「未完成交響曲」で,第9番が「ザ・グレート」でしたが,その後の時代考証?の結果,順番が変わったようです
この曲は第1楽章「アンダンテーアレグロ,マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ・コン・モート」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」,第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4つの楽章からなります
オケを見渡してこの時初めて気が付いたのですが,オーボエのセカンドは新日本フィル首席の金子亜美さんによく似ています.違うかな?
第1楽章冒頭はホルンで開始されますが,ヤルヴィは極めて普通のテンポで入りました 私の予想はもっと速いテンポでした.第2楽章では,オーボエ,フルート,クラリネットなど木管楽器の演奏が冴えわたりました
間を置かずに演奏された速いテンポの第3楽章を経て,第4楽章に入ります.この楽章こそ,ヤルヴィ+N響の本領発揮の檜舞台でした
ヤルヴィの指揮のもと管楽器も,弦楽器も,打楽器もアクセントを付けて全精力を注ぎ込んだ渾身の演奏を展開しますが,それが形として表れたのは終盤における弦楽器の総奏でした
コンマスの篠崎氏などは腰を浮かして力を込めて演奏していました
この曲のこの楽章で,大地を揺るがすような迫力を感じたのは今回の演奏が初めてです
言うまでもなくヤルヴィの指示によるものですが,かつて聴いたヤルヴィ+ドイツ・カンマ―フィルによるブラームス「交響曲第1番」の第1楽章を思い出しました
これだからN響は止められないのです 指揮者によっては,とくにヤルヴィの指揮のもとではトンデモナイ名演を残します
今回のシューベルトがまさにそのトンデモ演奏でした
「それにしても・・・・」と思うのは,「これでもか」と繰り返される同じメロディーの反復です
シューベルトって案外しつこい性格の人だったのかもしれません