18日(水)。わが家に来てから今日で1996日目を迎え、米国の政治イベントの将来予想に懸けるサイト「プレディクティット」によると、民主党代表候補のバイデン前副大統領の当選確率が48%まで急伸し、共和党のトランプ大統領(45%)を逆転した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ大統領は新型コロナウイルスを甘く見ていた 大統領選への思わぬ伏兵だ
昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜サラダ」を作りました カレーは時々食べたくなります
昨日、渋谷のシアター・イメージフォーラムでコゴナダ監督による2017年アメリカ映画「コロンバス」(103分)を観ました
講演ツアー中に倒れた高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるインディアナ州コロンバスを訪れた韓国の出版編集者 ジン(ジョン・チョウ)だったが、父親との確執から建築に対しても複雑な思いを抱いており、コロンバスに留まることを嫌がっていた 一方、地元の図書館で働くケイシー(ヘイリー・ルー・リチャードソン)は薬物依存症の母親の看護のためコロンバスに留まっているが、将来の進路で悩み続けており、唯一彼女の心を癒してくれるのは街に並ぶモダニズム建築だった ふとしたことから出会った対照的な二人は建築を巡って語り合う中で、しだいに心を通い合わせていく
この映画は、コロンバスという小さな街に点在するモダニズム建築を背景に、物語が静かにゆっくりと進んでいきます 前日観た「レ・ミゼラブル」が「動」とすれば、この「コロンバス」は「静」です
ケイシーがモダニズム建築を評して何度か「左右対称でないのにバランスが取れている」という言葉を口にします ケイシーは自分が街を離れて好きな道を歩むことになれば、誰が精神不安定な母親の面倒を看るのか、となかなか決断できません ジンはそんな彼女の”独立”を後押しします。彼女の独立は母親の独立を意味します。そうすることによって「左右対称でないのにバランスが取れている」新たな状況を生み出すための一歩を促したのではないか、と思います
この映画の監督は韓国系アメリカ人ですが、小津安二郎監督の作品に欠かせない脚本家の野田高悟(のだ・こうご)にちなんで、コゴナダという名前を名乗っています 確かに、スクリーンに映し出される建築や自然と人間との関係は静謐で、見事な構図に収まっています