人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭公演中止相次ぐ ~ 「トリスタンとイゾルデ」「ブラームスの室内楽」「プッチーニ三部作」ほか / 「公演中止 オケ存続危機 クラシック界 損害24億円」 ~ 朝日の記事から

2020年03月19日 07時02分45秒 | 日記

19日(木)。「東京・春・音楽祭2020」のホームページが18日に更新されました それによると、本日以降のコンサートの中止が相次いでいます 私が聴く予定のコンサートだけでも新たに下記の6公演が中止となり、これで計25公演が中止(うち2公演が延期)となってしまいました

①3月31日(火)「オーケストラの日」コンサート

②4月  2日(木)  ワーグナーシリーズ「トリスタンとイゾルデ」

③4月6日(月)    「ブラームスの室内楽」

④4月11日(土)  青柳いずみこ他「フランス6人組誕生100年に寄せて」

⑤4月16日(木) エリーザベト・クールマン(メゾソプラノ)リサイタル

⑥4月18日(土) プッチーニ「三部作」

払い戻しについては、①は「チケットぴあ」で購入したので ぴあで払い戻しとなり、②~⑥についてはWEBを通じてチケットを取ったので、「マクベス」の時と同様にWEBから「払戻申請用紙」を打ち出して、必要事項を記入しチケットを同封して東京春祭実行委員会払戻係あて郵送することになります 申請用紙は1件ごとに書かなければならないので面倒です

延期2公演を除く中止23公演の払い戻し総額は15万円を超えます チケットぴあで現金で払い戻した4公演以外は1件も入金していません 払い戻しする方も、される方も生産的な作業ではありません 書類を書きながら空しくなってきます

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1997日目を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京オリンピック・パラリンピックが中止となった場合、大会組織委員会が定める観戦チケットの購入・利用規約上、払い戻しは出来ない見通しになっていることが18日、大会関係者への取材でわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     開会式A席で30万円   当選した人はまさに天国から地獄   これを”青天霹靂”という

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」を作りました 辛さと甘さのバランスが難しいのですが、絶妙に美味しくできました

 

     

 

         

 

昨日の朝日新聞朝刊・文化文芸欄に「公演中止  オケ存続危機 クラシック界  損害24億円」 の見出しによる 吉田純子編集委員の記事が載っていました 超訳すると、

「日本クラシック音楽事業協会は、新型コロナウイルスの影響による公演の中止を740件、損害を中止分だけで24億円と発表した 全国の25楽団が正会員として加盟する日本オーケストラ連盟(オケ連)によると、オケ公演の中止・延期は226件(17日現在)、損害は8億~10億円という。3月1日までの9公演を中止・延期した新日本フィルは3千万円の損失を見込む。林豊専務理事は『資金(内部留保)がなく収益力も弱い、うちのような楽団にとってはチケット収入が命綱。もし政府が緊急事態宣言を出せば、依頼公演も中止を余儀なくされ、3か月で資金繰りが破綻する』と危機感を募らせる。日本フィルは14公演を中止・延期したが、損失は5千万円にのぼる可能性がある 平井理事長は『多くの楽団が資金不足に陥っている一因は現行の公益法人システムにある』と指摘する 現在、オケ蓮の正会員の多くが公益財団法人である。営利企業の活動を妨げてはならず、余分な利益は出せない 受益者に無償、格安でサービスを提供する『収支相償』が税制優遇の前提となる。一方で、2年連続で正味財産が300万円を下回ると強制解散となる。不測の事態に備える資金を蓄えられないまま、2、3年先のプログラムを見据え、自転車操業を余儀なくされているのが実情という 無観客公演のネット配信に活路を見い出す楽団もある。東京交響楽団は8日と14日、川崎での公演をニコニコ生放送で配信したが、今後CD化して発売する 一方、山形交響楽団は14日にクラシック配信サービス『カーテンコール』でコンサートを生中継したが、世界各地の3万人に試聴された 西専務理事によると『公演中止による損害は最大で4700万円に及ぶ可能性もあるが、思いがけなく寄付や協賛の申し出が増え、地元の人々との絆が可視化され、大きな励みになった』と語る。19日19時から『カーテンコール』で井上道義指揮大阪フィルの公演が生中継されるが、福山演奏事業部長は『今回のピンチを糧に、ネット配信による新しいビジネスモデルや収入源を模索していきたい』と前を向く

また、同日の朝日朝刊・社会面には「中止・延期の公演『推計1550』」の見出しにより、次のような記事が掲載されていました

「音楽や演劇の制作者らでつくるコンサートプロモーターズ協会など計4団体が17日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった公演再開への協力や経済的支援などを求める要望書を国会議員あてに提出した 同協会は中止・延期した公演数を1550、損害額を約450億円と推計している 団体との会合後、記者会見に応じた石破茂衆院議員は、3月中に具体策をまとめる意向を示した

これらの記事を読むと、想像以上に損害が大きいことが分かります 対応策として「無観客公演のネット配信に活路を見い出す」試みもいくつか見られますが、それが収益に結びつかなければ単なるボランティア活動に終わります また、「営利企業の活動を妨げてはならず、余分な利益は出せない」という公益財団法人としての制約も考えなければなりません

少しでも早く新型コロナウイルス感染の拡大が治まり、平常な社会に戻ることを祈るとともに、文化を守るために 政府の助成措置を期待したいと思います

今日は20日ぶりにコンサートを聴きに行きます ドタキャンだけはやめてほしい

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