9日(月)。昨日午後、トリトンアーツ・チケットセンターから電話があり、3月15日(日)に第一生命ホールで開催予定の「クァルテット・エクセルシオ ✕ タレイア・クァルテット」公演が延期になった旨の連絡がありました 当方はホームページを見て知っていたので、「はい分かりました。9月25日ですね」と答えました。「希望者には払い戻しに応じる」とのことでしたが、あらためて文書で通知すると言っていました
電話をくれた女性は休日出勤だろうし、払い戻しになれば余計なコストや人手がかかるだろうし、一つのコンサートを中止したり延期したりすることは関係者にとって大変な苦労があるのだな、とつくづく思いました
今日から新しい1週間が始まりますが、今週も予定していた5つのコンサートが中止になってしまったので、映画鑑賞と読書を中心に毎日を過ごそうと思います それと同時に、3月16日以降のコンサート実施の可否が気になるので、日本演奏連盟、東京・春・音楽祭をはじめとする各主催団体のホームページやツイッターのチェックを怠らないようにしようと思います
ということで、わが家に来てから今日で1987日目を迎え、新型コロナウイルスによる経済への悪影響や市民の不安につけ込み、「金の相場が急騰する」といって出資を募ったり、マスクの無料配布をうたったメールを送りつけたりする、不審な商法が目立ち始めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「絶対に儲かる」とか「無料」という謳い文句には注意を 儲からないし損をする
井岡瞬著「痣(あざ)」(徳間文庫)を読み終わりました 井岡瞬は1960年東京生まれ。2005年「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞してデビュー
著書にこのブログでもご紹介した「悪寒」「桜の花が散る前に」「もしも俺たちが天使なら」「乙霧村の七人」をはじめ、「代償」などがある
2週間後に刑事を辞職する真壁修が勤務する奥多摩署管内で全裸美女殺人事件が勃発する 被害者の左胸には柳の葉のような切り傷が残されていた。それを見た真壁は激しく動揺する
その傷は何者かに殺された妻にあった痣と酷似していたからだ。妻を殺した犯人は死んだはずだ。それなのに何故、自分を挑発するような事件が起こるのか
疑問に思っている中、次々と類似した殺人事件が起こる。現場には自分のマフラーまでが残されていた
当初は事件に関わりたくない真壁だったが、捜査一課の久須部警部から強引に捜査に引き込まれ、相棒の宮下刑事とともに”最後の奉公”に乗り出す
伝説的な刑事・真壁を尊敬するのに、宮下のように素直な気持ちで尊敬する者がいれば、犯人のように尊敬を通り越して憎しみにまで及んでしまう者もいるということが対照的に描かれています 後者は「尊敬は憎しみに、羨望は嫉妬に変わる」という言葉で表されています
犯人は典型的なサイコパスであるという描き方ですが、正直言って、いくらなんでもそこまで徹底してやれるか?と思うところはあります
その半面、登場人物一人ひとりの人物像の描き方は優れていると思います