14日(土)。日本演奏連盟のホームページによると、「都民芸術フェスティバル」参加公演のうち3月24日(火)19時から東京芸術劇場で開催予定の「新日本フィル」のコンサートは中止となりました これにより、同フェスティバル参加公演のうち「オーケストラ・シリーズ」は全8公演のうち5公演が中止となってしまいました
一方、13日付の「東京・春・音楽祭」のホームページによると、3月19、20、21日に旧東京音楽学校奏楽堂で開催予定のトリオ・アコードによるベートーヴェン「ピアノ三重奏曲全曲演奏会」は予定通り実施するとのことです 私はこのうち2公演を聴くので良かったです
また、3月26日に東京文化会館小ホールで開催予定の「ジャコモ・プッチーニ」も予定通り実施するとのこと
このほかの公演についても実施か中止かについてアップされています。なお、あくまでも13日時点の判断ということで、今後変更になる可能性があるとしていますので注意が必要です
それにしても、公演によって実施・中止の判断が異なるのはどういう判断基準によるものなのか知りたいところです
ということで、わが家に来てから今日で1992日目を迎え、南米ブラジルの大統領府は12日、ボルソナーロ大統領の側近であるファビオ・バインガルテン大統領府広報局長が 新型コロナウイルスに感染していたが、7日のトランプ大統領との夕食会にも同席していたと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ氏には罹患しない 新型コロナウイルスも顔負けの毒で返り討ちにする!
昨日の夕食は「胡麻豆乳鍋」にしました 材料は豚バラ肉、白菜、エノキダケ、水菜、豆腐です。胡麻豆乳味は初めてでしたが 結構美味しかったです
昨日、渋谷の「シアター・イメージフォーラム」でワアド・アルカティーズ、エドワード・ワッツ共同監督による2019年イギリス・シリア合作映画「娘は戦場で生まれた」(100分)を観ました
シアター・イメージフォーラムは昨年10月に観た、上映時間7時間18分の「サタン・タンゴ」以来です 前日、池袋の映画館で観た「ジュディ」の観衆がたったの7人だったのに対し、こちらは40人弱の人が集まりました
この映画館は、どちらかというと”社会性の高い”テーマを扱った作品を上映するのが特徴ですが、「エンターテインメント」よりも「社会派」の方が集客力があるというのは興味深いところです
未曽有の戦地シリアで、ジャーナリストに憧れる女子学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホで撮影を始める しかし、平和を願う彼女の想いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、アサド独裁政権により美しかったアレッポは破壊されていく
そんな中、彼女は医師を目指すハムザと出会う。彼は仲間と廃墟の中で病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、彼らのほとんどが命を落としていく
やがて二人は夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する
赤ん坊は自由と平和への願いを込めてアラビア語で「空」を意味する「サマ」と名付けられる
しかし、幸せもつかの間、ロシアを後ろ盾とする政府軍の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となってしまう
明日が約束されない身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを誓う。それは娘のためであった
この映画は、2012年からシリアのアレッポが陥落する2016年までが、若き母親ワアドの目を通して綴られています
戦火が激しくなるにつれ、生き残るために”政権側”に寝返って街を去っていく人々が出る中、ワアドとハムザはサマを育てながら故郷に残ることを決断します ワアドはハンディカメラで、血まみれで病院に運ばれる市民や 空爆で子供を亡くして慟哭する母親らを心を鬼にして撮影していきます
一方ハムザは次々と病院に運ばれてくる怪我人の手当て・手術に没頭します
一番強く印象に残っているのは、ある女性の出産シーンです 帝王切開の後、医師が逆子の足を持って引っ張り出しますが、生まれた赤ん坊は泣き声を上げないばかりか びくともしません
それでも医師は諦めません
赤ん坊の胸を押して人工呼吸を試み、それがダメと判ると 逆さづりにして背中を叩いたりして何とか息をするよう懸命に手を尽くします
死人のようだった赤ん坊が泣き声を上げた瞬間は、観ているこちらも感動を覚えました
空爆によって罪のない多くの市民が死んでいく中、希望の光が灯ったかのようでした
それと同じくらい強く印象に残っているのは、近くで大きな爆発音が聞こえた時、大人たちが怯んでいる中、サマはまったく表情を変えなかったことです つまり、空爆が日常化し 爆発音を耳にする生活に 幼いサマは”慣れて”しまったため、どんなに大きな音がしても驚かなくなってしまったのです
このことは サマの将来に情緒面で影を落とすことになりはしないかと心配になりました
この映画を観ると、シリアをはじめ中東諸国では今なお戦火にまみれて 市民が苦しんでいるんだろうか、と考えたり、戦争のない平和な国で暮らせることが如何にありがたいことか、と思ったりします
この映画の最後に「ここはアレッポ。正義とは何か?」という言葉がスクリーンに映し出されます 戦争をする者(国)は、必ず自分の側が正義だと主張します
しかし、少なくとも 何の罪もない市民や子どもたちが殺されていくのなら、それは正義とは言えないでしょう
いま世界は”目に見えない脅威の敵” 新型コロナウイルスの感染が急拡大し「パンデミック(世界的な大流行)」の危機的な状況にあります そんな中でも、一人でも多くの人に観てほしい映画です