27日(金)。わが家に来てから今日で2005日目を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて小池東京都知事が25日の記者会見で、東京都民に今週末の不要不急の外出自粛を求めたことから、都内のスーパーにはトイレットペーパーや米やインスタントラーメンなどを持った人々の長い列ができた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
密集、密閉、密着という3条件を考えると レジで長蛇の列に並ぶのは危険じゃね?
昨日の夕食は、「牛タン塩焼きとハラミ焼肉」と「生野菜サラダ」にしました 焼肉は時々食べたくなります
昨日、池袋の新文芸坐で「月夜釜合戦」と「嵐電」の2本立てを観ました
「月夜釜合戦(つきよのかまがっせん)」は佐藤零郎監督による2017年製作日本映画(115分)です
釜ヶ崎を牛耳るヤクザ・釜足組の「盃のお釜」が流浪の芸人・逸見に盗まれた 組の代紋が彫られたその釜がないと親から子へと盃を交わして跡目を継ぐことが出来ない
釜足組はその釜を見つけ出すため寄せ屋にあるお釜を買い占めたため、お釜の値段が急騰してしまう
私娼館の用心棒・大河はお釜が高値で売れることを知り、街中のお釜を盗み出す
やがて騒動は炊き出しの「大釜」を巡って鎌足組と社会運動の活動家グループとの抗争にまで発展し、巻き込まれた大河は月夜の大釜争奪戦に加わる羽目になってしまう
さてさてお釜の運命やいかに
この作品は、古典落語「釜泥」をベースに、再開発の波が押し寄せる大阪・釜ヶ崎で繰り広げられる騒動を描いた人情喜劇です
私はこの映画の監督も登場人物を演じる役者もまったく知りませんが、滅茶苦茶面白い映画でした 主役級は本物の俳優らしいのは分かりますが、日雇い労働者などは、台詞回しが明らかに棒読みでド素人であることがすぐに分かります
しかし、そこが何とも言えない魅力になってるのです
16ミリフィルムで撮っているせいか、画面が不鮮明です
しかし、そこが「一体いつの時代の話なのか分からない」という不思議な魅力に繋がっています
いかにも低予算で作ったB級映画ですが、面白さからしたらA級です
「嵐電」は鈴木卓爾監督による2019年製作日本映画(114分)です
鎌倉からやってきたノンフィクション作家の平岡衛星(井浦新)は、嵐電の線路のそばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話の数々を取材し始める そこには、衛星と彼の妻・斗麻子(安部聰子)がかつてこの地で経験した出来事を呼び覚ます目的があった
修学旅行で青森から来た女子学生・北門南天は、電車を8ミリカメラで撮影する地元の学生・子午線と出会い運命を感じる
一方、太奏撮影所の近くにあるカフェで働く小倉嘉子(かこ)は、撮影所にランチを届けた際、東京から来た俳優・吉田譜雨(ふう)に京都弁の指導をすることになる
この作品は、京都市街を走る路面電車・京福電鉄嵐山線(通称らんでん)を舞台に、交錯する3つの恋を幻想的に描いたラブストーリーです
この映画も、監督も登場人物を演じる役者もほとんど知りませんが、こちらは役者揃いといった印象を受けました とくに小倉嘉子を演じた大西礼芳(あやか)は演技力が優れていると思いました
子午線は、自分を一方的に追いかけ回す南天に「変だよ」と言うと、南天が「変じゃないよ、恋だよ
」と言い返すシーンがあります
このシーンを観て、私は石坂洋次郎の「青い山脈」の中で、旧制高校の学生が女学生に「変しい変しい私の変人、新子様」と書いたラブレターを思い起こしてニヤリとしました
もちろん「恋しい恋しい私の恋人、新子様」と書くべきところを間違ったのです
「恋」には「変」にはない「心」が付いているから間違えようがないと思うのですが、どうでしょう
今住んでいるマンションは都電荒川線(通称「東京さくらトラム」)の停留場がすぐ近くにあり、午前6時頃になると電車の音が聴こえてきて目が覚めます この映画は路面電車にまつわる話なので親近感が湧きました
どこかの停留場(駅でないところがレトロです)で、この映画で描かれたようなラブストーリーが生まれているかも知れないな、と思ったりしました