30日(木)。早いもので4月も今日で終わり 新型コロナウイルス感染は拡大の一方で、収束の見通しが見えません
少しでも 希望がほしいところです
2020年も4か月が経過したことから、1月から4月までの4か月間の3つの目標の実績を振り返ってみました
①クラシック・コンサート=38公演(中止・延期公演=38公演で、全く同数!)
②映画鑑賞=54本(年間目標が160本なので順当な実績か)
③読書=30冊(年間目標が65冊なので予想以上の実績)
これは例年の真逆の実績です 同じ期間で これほどコンサートを聴かなかった年はないし、これほど本を読んだ年もありません
すべてが新型コロナウイルスの為せる業です
ということで、わが家に来てから今日で2038日目を迎え、トランプ米大統領は27日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者への治療法として「消毒液の注射」に言及した自らの発言で混乱を招いたことについて「責任はない」との認識を示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
こんな無責任な男を いつまで大統領にしておくんだ? 米国の国民も情けないな!
昨日、夕食に「スペアリブ」と「生野菜サラダ」を作りました 「スペアリブ」は久しぶりですが、今回は塩胡椒に少量の醤油を加えてみました。美味しかったです
昨日の日経朝刊によると、公益財団法人の稲盛財団(京都市、金澤しのぶ理事長)は28日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて公演中止などを余儀なくされている劇団などの実演芸術団体に資金援助すると発表しました 総額は3億円で、財団のホームページを通じ5月17日まで募集するとのこと
こうした支援は本来 国がやるべきものだと思いますが、国のもどかしい対応に民間が動き出したというところだと思います
森沢明夫著「森沢カフェ」(潮文庫)を読み終わりました 森沢明夫氏は1969年生まれ。千葉県出身。早稲田大学卒。2007年「海を抱いたビー玉」で小説家デビュー
「津軽百年食堂」「あなたへ」などの著書がある。「虹の岬の喫茶店」が映画化され話題になった
本書は、月刊「潮」2017年1月号から19年12月号まで連載された「小さな幸せ探検隊」に加筆修正したものです 著者の森沢明夫氏の名前は知らなかったのですが、プロフィールに小説「虹の岬の喫茶店」が映画化され反響を呼んだという解説があったので、「ああ、あの吉永小百合が主演した映画『不思議な岬の物語』の原作者だったのだな、と気が付きました
筆者は「はじめに」で、「人生にはいろいろあるけれど、身の回りをよく見てみると『小さな幸せ』がころころと転がっていることに気が付きます 本書はそういう『小さな幸せ』をテーマにした、短くてゆるいエッセイをまとめたものです」と書いています
収録された74篇のエッセイは最初から順番に読んでも良いし、見出しを見て興味を抱いた作品を読んでも良いし、自由気ままに読むことが出来ます
読んでいると「なるほど。そういう考え方もあるのか 」と思うエッセイが少なくありませんでした
いくつかご紹介します
最初は「幸せのハードルは低く」です 例えば、脚を怪我をして自由に歩けなくなった時、病院内を歩いている人を見て、「歩けるって、なんて幸せなことなんだ
」と、今まで当たり前と思っていたことに感動する
その時、自分の中の幸せのハードルは低く下がっている。ハードルを低く設定して生きていくほうが”お得な人生だ”というわけです
そして著者はこう主張します。「幸せのハードルは低く。でも、志は高く
」
次は「最後に笑うのは誰だ?」です いつも上機嫌で笑っている人の周りには 自然と笑顔いっぱいの、楽しいことが好きな人たちが集まるものです
逆に不機嫌な人の周りには人は近づこうとしないもの
大学生の時、同じ学年に 決して美人ではないけれど、いつもニコニコして高知弁丸出しで話している女子学生がいましたが、いつも彼女の周りには男女問わず人が集まっていました
笑顔は人を引きつける力を持っているということでしょう
著者は成功している人たちを見て「成功して幸せになったから上機嫌なのではなく、上機嫌だった人たちが成功して、いま幸せを味わっているのです」と書いています
次は「字が汚い人は頭がいい?」です 著者は「人は長所で尊敬され、短所で愛されるもの」と思っているが、自分の字は「もはや阿呆な小学生並みにへたくそだ」と告白しています
そして、短所で愛されるどころか、字が下手過ぎると相手に対して失礼だと思う、と書いています
これを読んで、私は森沢氏に親近感が湧きました。現役で働いている時、労働組合の執行委員や役員を4回ほどやらされましたが、私が書記長をやっている時、自分で書いた「組合ニュース」を組合員に配布していたら、ある組合員から「こんな みみずがのたくったような汚ない字、読めねーよ
」とクレームを言われました。すると、たまたま近くにいた総務部長が「組合員だったら、読むように努力しなきゃいけないだろ
」と注意したのです
総務部長と言えば、労使交渉でテーブルの反対側に座る使用者側の責任者です
言わば”敵”に同情されたのですから、私は複雑な心境でした
残念ながら現在もなお悪筆は治っておりません
さて 著者は、最近ネットで気になる記事を発見したといいます それには「字が汚いのは頭がいい証拠です。つまり思考のスピードが速すぎて、それに手が追い付かないから、字が汚くなるのです」と書かれていたそうです
それを見た著者は、あえて思考の速度よりもかなりゆっくりと自分の名前を書いてみたそうですが、やはり幻滅したそうです
他人事とは思えない森沢氏の試みに、増々親近感が募りました
次は「8割の確率で幸せになる方法」です 著者は「過去の栄光ばかりをしゃべりたがる人は、意識がすっかり過去にとらわれていて、実際に『夢を叶えるための現在』を生きていないことが多いようです」と書きます
そして「あなたの過去が現在につながったことは事実です。でも、あなたの未来を創るのは、過去ではなく現在です
つまり、あなたが何をするかで、その瞬間から未来が開けていくわけです
」として、「たとえいくつになろうとも 未来を語り、そして、夢を追い続けようではありませんか
」と結んでいます。ポジティブシンキングの模範のような呼びかけですが、是非そうありたいと思います
最後に「探検隊という生き方」をご紹介します 「探検隊」というのは、著者がイラストレーターのうぬまいちろう氏 と共著の形で刊行した「東京湾ぷかぷか探検隊」から採ったもので、テーマは「遊び心」だそうです
遊び心のない人を「ロックじゃねえなぁ!」と罵倒するそうです
ロックな人たちに共通する生きるためのコツは「悩むのではなく、考えること」と「後悔するのではなく、反省すること」の2つだそうです
「たったこれだけで、人生は思いがけないくらい前向きになるようです」と結んでいます
確かに、悩むこと=考えることではないし、後悔=反省ではありません
好きな音楽はクラシックですが、ロックな人生も良いかもしれません
以上のほか、店主の現況が気にかかる「坂道の喫茶店」、マジすか?と言いたくなる「営業しないで売る方法」、正統派読者向け「人はなぜ本を読むのか?」など興味深いエッセイが揃っています 新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請が続き「巣ごもり」を余儀なくされている毎日ですが、書店は開いてるはず
皆さん、読書をしましょう
昔:「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)
今:「町に出るな、本を読もう」( tora )
本日、toraブログのトータル閲覧数が550万 P V を超えました( 5,501,377 PV。トータル訪問者数は1,485,501 IP)。これもひとえに普段からご覧くださっている読者の皆さまのお陰と感謝申し上げます これからも、毎日休むことなく書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします