人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

柚月裕子著「検事の信義」を読む ~ 孤高の検事・佐方貞人の信念と執念を描いたリーガル・ミステリー / 初めて東京スカイツリーに登る

2021年12月17日 07時18分29秒 | 日記

17日(金)。昨日、初めて東京スカイツリー(2012年2月完成・高度634メートル)に登りました 10月8日に錦糸町駅近くの階段から転げ落ちて曳舟の病院に入院していた9日間は、毎朝毎晩 間近でスカイツリーを眺めていたので、「退院したらいつかは展望デッキに登って高度450メートルからの絶景を眺めるんだ」と密かに決心していました 昨日は奇しくも退院日からちょうど2か月目でした

押上駅でKiriokaさんと待ち合わせをして、最初に「ソラマチ」7階の十割蕎麦「総本家小松庵」で天せいろをいただきました

 

     

 

その後、4階の展望台チケットカウンターに行き 前売り券を入場券に換え、高速エレベーターで高度350メートルの展望デッキに向かいました

展望デッキから隅田川を手前に、さいたま新都心方面を望みます

 

     

 

ガラス床の上に立ちました 安全だと分かっていても怖いです

 

     

 

エレベーターでさらに上の高度450メートルの展望回廊に向かいます

隅田川を手前に自宅のある豊島区方面を望みました   快晴なら奥に富士山が見えるはずですが、靄がかかって見えませんでした

 

     

 

墨田の街にスカイツリーの影が伸びていました

 

     

 

約1時間、展望デッキと展望回廊で空中散歩を堪能した後、1時になるところだったので、7階のプラネタリウム「天空」に行き、「Gift  of  light」を観ました 今、NHK朝ドラでお馴染みの白白石萌音さんのナレーションによる天体ショーですが、プラネタリウムを鑑賞するのは何十年ぶりだろうか? 星座の映像だけでなく地球の自然や花火など様々な映像が180度の天井画面に映し出され、プラネタリウムも進化したものだと思いました あまりの気持ちよさに時々舟を漕いでしまいました

 

     

 

「天空」を出ると すぐ近くに「世界のビール博物館」(という名前のビア・レストラン)があったので、誘い込まれるように入りました Kiriokaさんはベルギービールを、私はミュンヘンビールをいただきました 家の外でビールを飲むのはいつ以来だろうか?と思うほど久しぶりです。Kiriokaさんは音大で声楽と指揮を習い、独学でピアノを学び、現在は地元のピアノ教室で先生をしています そんなバックボーンがあるので、話は自然と今年のショパンコンクールの反田恭平氏、小林愛実さんの話題を中心に盛り上がりました ビールをお代わりして夢中で話し込んていたら 、いつの間にか2時間が経ってしまいました 楽しい時間はアっという間に過ぎるものですね

 

     

 

Kiriokaさんは、先日私の代わりに行ってもらったルイジ ✕ N響のコンサートが凄く良かったというので、今度一緒にルイジを聴きに行きましょうとお話ししました お互いに普段 クラシック音楽の話ができる人が身近にいないので、とても楽しく貴重な時間となりました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2533日目を迎え、15日午後6時半前、長崎自動車道上り線を90代の男性が逆走し、乗用車に正面衝突し、衝突された車は大破し炎上、男性は全身打撲で搬送先の病院で死亡が確認された  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     そもそも90代の人の運転を許している社会がおかしい  免許証の返納を促すべきだ

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました いつもは隔週金曜日のローテを守っているのですが、今回は金曜夜にコンサートがある関係で1日繰り上げました すっかり作り慣れたせいか、作るたびに美味しくなります

 

     

 

         

 

柚月裕子著「検事の信義」(角川文庫)を読み終わりました 柚月裕子は1968年岩手県出身。2008年に「臨床心理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー 2013年に「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞を、2016年に「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)を受賞しています 本作は「最後の証人」「検事の本懐」「刑事の死命」に続く「佐方直人」シリーズ第4弾です

 

     

 

本書は、第1話「裁きを望む」、第2話「恨みを刻む」、第3話「正義を質す」、第4話「信義を守る」の4作から成る連作短編集です

本書のタイトルに「信義」とあるので、第4話「信義を守る」をご紹介します

任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった 昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供したため、事件は即刻解決するかの見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があり、まるで逃亡の意志がないまま逮捕された節があることに疑問を抱く 独自に聞き取りを進めると、昌平は意外な一面を持っていることが分かった 彼はある思想信条のため、母親を殺めたことについて死刑になることを望んでいたのだった

第4話に限らず、佐方はどんなに上司や先輩格の検事が検察の権威を守るために「妥協」を求めても、「裁判は罪をまっとうに裁くためにある」という一貫した信念を貫き、徹底的に事件の背後にある真実を追求します そこが読者に受けているのだと思います 時には、佐方がやっていることは本来弁護士がやるべき仕事ではないか、とツッコミを入れたくなるような場面も少なくありません そこで思うのは、佐方が弁護士をやったらこれほど頼りがいのある弁護士はいないだろう、ということです その意味では「検事の~」シリーズに続けて、「弁護士の~」シリーズを出してくれないかな、という希望が湧いてきます

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