人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ロマン・ポランスキー監督「オフィサー・アンド・スパイ」を観る ~ スパイ容疑で逮捕されたユダヤ人陸軍大尉の「ドレフュス事件」の真相を描いた作品 / 手術・入院から1年

2022年10月08日 07時00分28秒 | 日記

8日(土)。「初めてのお使い」ならぬ「初めての救急搬送」から今日でちょうど1年が経ちました 2021年10月8日(金)午後4時過ぎ、新日本フィルの「クラシックへの扉」公演を聴き終わり、JR錦糸町駅近くのアルカキットの外階段を降りる時、足を踏み外して踊り場まで転げ落ちました 幸いコンサート帰りの人たちがいて、血が出ている頭をハンカチで押さえてくれたり、119番通報してくれたりして本当にラッキーでした 救急車で東京曳舟病院に搬送され(人生初体験!)、コロナのPCR検査の後、右頭頂部を5針縫う手術を受け、「外傷性くも膜下出血・頭蓋内に達する解放創」という傷病により、結果的に16日(土)までの9日間入院しました 頭を打ったとはいえ意識ははっきりしており、同時に打っていた胸と腰の方が辛いのが実情でした 入院に際して真っ先に考えたのは「何があってもブログを止めない」ということです 2011年2月15日にブログを開設して以来、記事をアップできなかったのは身内の葬儀の3日間だけです。これを途中で止めるわけにはいかない 娘に連絡してスマホの充電器を持ってくるように頼み、スマホでブログを書いて投稿する(普段はパソコンで書いている)ことにしました 充電器のお陰で手術の日も入院中も欠かさずブログをアップすることが出来ました 当時のブログを見ると、3度の食事を写真付きで紹介したり、リハビリのことを書いたり、近くの東京スカイツリーを撮った写真をアップしたりしていて、今となっては懐かしい思い出です   皆さんも階段を降りる時は、手すりの近くを足元を見てゆっくりと降りるようにしてください 打ち所が悪いと 文字通り「注意一秒 怪我一生」になります お互いに気をつけましょう

【下の写真は、入院中に病室から撮った東京スカイツリーと東武線・曳舟駅ホームです】

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2827日目を迎え、ロシアのプーチン大統領が9月21日に部分動員令を出して以降、国内各地の地方政府は動員ノルマ達成に躍起になっており、極東やシベリアなど所得水準が比較的低い地域では、召集に応じた男性の家族に食料や生活物資を支給し支援をアピールしている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いくら家族に食料や生活物資を支給しても  本人が戦死したら元も子もないだろう

 

         

 

娘が職場の同僚から「馬肉」を仕入れてきたので、「ユッケ」を作りました あとは「生野菜とタコのサラダ」と「小海老の中華スープ」です🐙 ユッケは味付けが上手くいきました

 

     

 

         

 

ギンレイホールでロマン・ポランスキー監督による2019年製作フランス・イタリア合作映画「オフィサー・アンド・スパイ」(131分)を観ました

1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュス(ルイ・ガレル)が、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡される 対敵情報活動を率いるピカール中尉(ジャン・デュジャルダン)はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処するよう迫るが、隠ぺいを図ろうとする上層部から左遷を命じられてしまう ピカールは作家ゾラらに支援を求め、腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いに身を投じていく

 

     

 

本作は、19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件「ドレフュス事件」を映画化した歴史サスペンス映画です 作家ロバート・ハリスの同名小説を原作に、権力に立ち向かった男の不屈の闘いと逆転劇を壮大なスケールで描き、2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しました

この映画を観るまで、作家エミール・ゾラがこの事件に関わっていたとはちっとも知りませんでした ピカール中尉が立場上、直接的に冤罪を告発することが出来ないことを知ったゾラが、「(知名度のある)私ならできる」として新聞に事件のもみ消しを図った軍の上層部を告発したのです しかし、彼はユダヤ人を守ったとして批判されます 事件が解決した後、ゾラの名誉も回復しますが、いくら知名度がある作家であるとは言え、告発は相当勇気のいる行為だったと思います

この事件は、知り得た事実をなかったことにして保身に走ることを拒否し、最後まで真実を事実として貫き通し、一人のユダヤ人の名誉を回復した”信念の人”の闘いの物語です

日本でも”事件のもみ消し”が図られた「もり・かけ・さくら」問題がありましたが、多くの国民はいまだに納得していません 最近の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る国会議員の言動や態度を報道で見る限り、「不都合なことは隠す」あるいは「なかったことにする」体質を受け継いだ政権が日本の政治を担っています 野党は野党でバラバラで、どこを向いて政治活動をしているのか、と言いたくなる頼りなさです ピカール中尉のような”ブレない”信念の人が何人かいたら、日本も少しは良くなると思うのですが

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