29日(土)。わが家に来てから今日で2848日目を迎え、ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、ロシア国内の治安が不安定になっており、26日未明にはモスクワ中心部にある政府与党「統一ロシア」本部の窓に火炎瓶が投げ込まれ、ウクライナに隣接するベルゴロド州では24日に鉄道火災があったが、英国防省は26日、ロシア国内の反戦組織の犯行と指摘した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
内憂外患を絵にかいたようなプーチン政権は追い詰められている 崩壊は時間の問題
昨日は、夕食に「ポーク・スープカレー」を作りました 素揚げのナス、パプリカ、レンコン、アスパラをトッピングしました とても美味しかったです
昨夜、東京オペラシティコンサートホールで東京シティ・フィル「第355回 定期演奏会」を聴きました プログラムは①ハイドン「交響曲第12番 ホ長調、②同「交響曲第92番ト長調 "オックスフォード”」、③ベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です 指揮は鈴木秀美です
1曲目はハイドン「交響曲第12番 ホ長調」です この曲はフランツ・ヨゼフ・ハイドン(1732ー1809)がハンガリーの大貴族エステルハージ家の副学長だった1763年に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「フィナーレ:プレスト」の3楽章から成ります
オケは弦楽奏者11人と管楽器5人という小編成です とはいえ、これが当時のオケの標準サイズだったと思われます。コンマスは戸澤哲夫です
鈴木秀美の指揮で演奏に入ります 楽器が少ないせいか透明感のある見通しの良い演奏が続きます 全体としてメリハリの効いた明快な演奏でした
弦楽器が12型に拡大し、管楽器も増員されます 弦は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置を採ります
2曲目はハイドン「交響曲第92番ト長調 "オックスフォード”」です この曲はハイドンが1789年に作曲した作品です 1791年にザロモンの招きでロンドンに渡ったハイドンが、オックスフォード大学から名誉博士の称号を授与された際、記念演奏会でこの曲を自らの指揮したことから「オックスフォード」の呼び名があります 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・スピリトーソ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「メヌエット・エ・トリオ:アレグレット」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります
鈴木 ✕ シティ・フィルはこの曲でも歯切れの良いメリハリのある演奏を展開します フルート、オーボエといった木管楽器、そしてホルンが冴えています 楽器が増えた分、厚みのある充実した響きが会場を満たしました 全体的にハイドンらしい晴朗で溌溂とした演奏でした
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1811年から翌12年にかけて作曲、1813年にウィーン大学講堂で初演されました 第1楽章「ポーコ・ソステヌート:ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります
鈴木の指揮で演奏に入ります この曲でもフルート、オーボエを中心に木管群が素晴らしい演奏を繰り広げます 弦楽器は切れ味鋭い演奏を展開、固いマレットで打ち込まれるティンパニが心地よいリズムを刻み演奏を引き締めます 全楽章を通じてリズムが強調されるこの曲を、ワーグナーは「舞踏の神化」と形容しましたが、鈴木 ✕ シティ・フィルは軽快なテンポ設定によりメリハリをつけて躍動感あふれる演奏を展開しました
熱狂的な拍手のなか、カーテンコールが繰り返されます 何度目かのカーテンコールの際、鈴木はいきなり指揮台に上りオケの方に向き直りました 「まさか、アンコールか 」と思った瞬間、タクトが振り降ろされ、オケから 「ジャ~ン」という大きな音が出ました すると、鈴木は客席の方に向き直り、”これでおしまい”とばかりに一礼しました ステージも客席も大爆笑です 私はこれまで数千回 コンサートを聴いてきましたが、これほど短いアンコール(フェイント・アンコール)は初めてです それにしても、いきなり鈴木氏がタクトを振り降ろした時、オケの皆さんはいったい何を演奏するつもりだったんだろうか 私には7番の第1楽章冒頭の音のように聴こえましたが・・・。場の雰囲気からは事前に打ち合わせがあったようには見えませんでしたが、実際はどうだったんでしょうか ハイドンが得意の鈴木氏はユーモアもハイドンを見倣ったのかもしれません