21日(木)。わが家に来てから今日で3264日目を迎え、国民生活センターは、美容のため瘦せたいと受けるオンライン診療で数十万円のコースの契約をはじめトラブルが増えているとして注意を喚起した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
途中で契約解除ができないことに 後で気がついた人達は 痩せる思いだったろうな
昨日、夕食に「キャベツの肉みそ炒め」「生野菜とアボカドのサラダ」「モヤシの味噌汁」を作りました 野菜中心のヘルシー・メニューです
昨夜、サントリーホールで読売日響「第668回名曲シリーズ」を聴きました プログラムはベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 作品125 ”合唱付き”」です
出演はソプラノ独唱=森谷真理、メゾ・ソプラノ独唱=山下裕賀、テノール独唱=アルヴァロ・ザンフラーノ、バス独唱=加藤宏隆、合唱=新国立劇場合唱団、管弦楽=読売日本交響楽団、指揮=ヤン・ウイレム・フリーント です
ヤン・ウイレム・フリーントは1962年オランダ生まれ。1982年にコンバッティメント・コンソート・アムステルダムを創設し音楽監督を務め、17世紀、18世紀の音楽に特化するアンサンブルとしてピリオド奏法をモダン楽器に適用してバッハ、ヘンデルなどの作品を演奏している 2015年から19年までハーグ・レジデンティ管の首席指揮者を、15年から21年までバルセロナ響の首席客演指揮者を務めた
現在はウィーン室内管の首席指揮者とシュトゥットガルト・フィルの首席客演指揮者を務めている
24年には京都市響の首席客演指揮者に就任予定
ベートーヴェン「第九」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から24年にかけて作曲、1824年にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ・ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ ~ アンダンテ・マエストーソ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります
P席が客席になっているため、新国立劇場合唱団のメンバー約60人(男声1対女声2の割合)はオケの後方にスタンバイします 次いでオケのメンバーが入場し配置につきますが、14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並び
コンマスは長原幸太、隣は林悠介というダブルコンマス態勢を敷きます
この編成を見て、私はン十年前に初めてライブで「第九」を聴いたのが若杉宏指揮読売日響だったことを思い出しました あの時も同じ並びでした。最前列の右端の席で聴いていたのを覚えています
長身のヤン・ウイレム・フリーントが登場し、ステージ中央に向かいますが、指揮台はありません また、彼はタクトを持ちません
先日、東京交響楽団を振ったユベール・スダーンも同じスタイルでしたが、彼もオランダ生まれです
オランダの指揮界には共通する伝統があるのだろうか
フリーントの指揮で第1楽章が開始されますが、かなり速いテンポでサクサクと音楽を進めます メリハリのある演奏が特徴的で、固いマレットで打ち込まれるティンパニの強打が尋常ではありません
彼の指揮ぶりを見ていると、まるでボクシングのスパークリングを見ているようで、そばに近寄ったらぶん殴られそうです
弦楽器から出てくる音を聴いて「ひょっとして、これはピリオド奏法か
」と思いましたが、確信が持てません
第2楽章に入っても速度は落ちず、小気味のよい快速テンポで音楽が進みます
この楽章の終了後、ソリスト4人が入場しオケの後方にスタンバイします
第3楽章の緩徐楽章に入り、弦楽セクションがビブラートをかけていないのを確認できたので、指揮者は弦楽器にノン・ビブラートの「ピリオド奏法」を求めていることが分かりました
アダージョ楽章にしてはテンポが速めですが、違和感はありません
日橋辰朗率いるホルン・セクションの厚みのある演奏が素晴らしい
第4楽章は怒涛の如く激しい演奏で開始されます
ソリスト4人は絶好調と言っても良いでしょう
とくにバスの加藤宏隆と、日本を代表するソプラノ森谷真理の独唱は天下無敵です
それに輪をかけて素晴らしかったのは新国立劇場合唱団の混声コーラスです
とても60人の合唱とは思えず、まるで100人規模のコーラスを聴いているような印象を受けました
合唱や4人のソリストの歌唱が終わった後の終結部では、弦楽セクションを中心に”死に物狂い”とでも言いたくなるような壮絶な演奏が繰り広げられ、圧倒的なフィナーレを迎えました
繰り返されるカーテンコールで拍手を送りながら、3日前に聴いた佐渡裕指揮新日本フィルの「第九」との演奏の違いをかみしめていました 大きな特異点は、片やモダン楽器によるモダン演奏で、片やモダン楽器によるピリオド演奏だったことです
しかし、ライブ演奏を聴いた共通の感想は「やっぱりベートーヴェンの『第九』は素晴らしい
」ということです
ということで、この日の『第九』をもって6日連続コンサートが終了し、それと同時に私が今年聴いた180回目の「ラスト・コンサート」が終わりました 今年は 計算上2日に1回の割合で聴いたことになります
この中から今年1年間で最も印象に残ったコンサートを独断と偏見で選び、12月31日のブログで「マイ・ベスト3」を発表します