人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジュリアン・ラクリン ✕ 三浦文彰 ✕ 新日本フィルでバッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」、ベートーヴェン「交響曲第7番」を聴く

2024年11月30日 00時01分23秒 | 日記

30日(土)。月末を迎えたので、恒例により11月の3つの目標の実績をご報告します ①クラシック・コンサート=12回、②映画鑑賞=1本、③読書=8冊でした ①は他に公開リハーサルを1回見学しています   残りあと1か月でそれぞれどこまで伸ばせるか

ということで、わが家に来てから今日で3609日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」でウクライナの首都キーウを攻撃する可能性に言及した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     そういう好戦的な姿勢だから ウクライナはロシア国内を攻撃できる武器を欲しがる

         

昨日、夕食に隔週金曜日のローテにより「鶏の唐揚げ」を作りました 今回は午前中から旨味醤油に漬けておいたので、味がよく浸んで美味しく出来ました

     

         

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「第27回 すみだクラシックへの扉  定期演奏会」を聴きました プログラムは①J.S.バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」、②メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」、ベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です   演奏は①②のヴァイオリン独奏=三浦文彰、指揮と①のヴァイオリン独奏=ジュリアン・ラクリンです

     

今回も「満員御礼」の表示が出ていました 今シーズンの扉シリーズはいずれも客入りが良いようです

1曲目はJ.S.バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)がケーテン時代(1717~23年)に作曲したと考えられてきました 第1楽章「ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ラルゴ・マ・ノン・タント」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

ジュリアン・ラクリンは1974年リトアニア生まれ。もともとはヴァイオリニストですが、現在、エルサレム交響楽団音楽監督、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団(フィンランド)首席客演指揮者などを務めています

三浦文彰は2009年にハノーファー国際コンクールにおいて史上最年少の16歳で優勝 18年にサントリーホールARKクラシックスのアーティスティック・リーダー、24年に宮崎国際音楽祭の音楽監督に就任しました

オケは10型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並び 正面後方にチェンバロがスタンバイします。コンマスは西江王子、隣はアシスタント・コンマスの立上舞です

ジュリアン・ラクリンの指揮ぶりで第1楽章に入ります 2つのヴァイオリンの丁々発止のやり取りでテンポ感の良い軽快な演奏が展開します 第2楽章では2人のヴァイオリンのヴィブラートの美しさが際立っていました 第3楽章はヴァイオリン同士の掛け合い、ヴァイオリンとオケとの掛け合いによりアグレッシブな演奏が繰り広げられました

2曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1844年に作曲、1845年3月13日にライプツィヒでゲヴァントハウス管弦楽団のコンマス、フェルディナント・ダーヴィトの独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ ~ アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります この曲の大きな特徴は、①開始早々に独奏ヴァイオリンが入ってくること、②3楽章が途切れることなく続けて演奏されること、③カデンツァが展開部の後に置かれることなどです

オケは12型に拡大し、ラクリンの指揮、三浦の独奏で第1楽章に入ります 三浦の演奏は力強く、とくに低音部に深みがあります それはカデンツァに顕著に表れていました 第2楽章は独奏ヴァイオリンのヴィブラートの美しさが印象的でした 第3楽章では独奏ヴァイオリンとオケの軽快で躍動感あふれる演奏が展開、終盤ではチェロのアンサンブルが美しく響きました ラクリン ✕ 新日本フィルはメリハリのある演奏でソリストを支えました

満場の拍手とブラボーに、三浦はヴュータン「アメリカの思い出(ヤンキー・ドゥードゥル)」を超絶技巧で演奏、聴衆を唖然とさせました

     

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です   この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1811年から翌12年にかけて作曲、1813年にウィーンのルドルフ大公邸で私的に初演、同年ウィーン大学講堂で公開初演されました  第1楽章「ポコ・ソステヌート ~ ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります ワーグナーが「舞踏の聖化」と呼んだように、全曲を支配しているのは「リズム」です

オケは14型に拡大し、ラクリンの指揮で第1楽章に入ります 「リズム動機」を聴いていたら「のだめカンタービレ」を思い出しました 硬いマレットにより打ち込まれるティンパニが心地よいリズムを刻みます チェロとコントラバスの重低音が通奏低音のようにメロディーを支えます 第2楽章はほとんど葬送行進曲ですが、フルート、オーボエ、クラリネットなど木管楽器が大活躍します 第3楽章は実質的に「スケルツォ」ですが、快速テンポで進み、推進力を感じさせる演奏が展開します アタッカ気味に入った第4楽章では、ベートーヴェンの指示「アレグロ・コン・ブリオ(生気に満ちて速く)」通り、快速テンポにより躍動感あふれる演奏が繰り広げられます 終盤におけるコントラバスの重低音のうねりが凄い ティンパニが鋭いリズムを刻み演奏にメリハリを付けます オケ総力を挙げての熱狂的なフィナーレは圧巻でした

満場の拍手とブラボーが飛び交う中 カーテンコールが繰り返されました    ラクリンは弦楽合奏によりヨハン・シュトラウス2世&ヨゼフ・シュトラウス合作「ピッツィカート・ポルカ」をリズミカルに演奏、大きな拍手に包まれる中 コンサートを締めくくりました

     

     

     

     

ロビーにはクリスマスツリーが飾られていました いよいよ明日から12月です

     


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