11日(月)。わが家に来てから今日で3253日目を迎え、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑で、西村康稔経済産業相、塩谷立・元文部科学相、萩生田光一・同党政調会長の3氏が派閥側から還流を受けていた疑いのあることがわかった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
安倍派尊重がアダになった岸田政権は崩壊寸前だ 内閣改造よりも内閣解散じゃね?
昨日、横浜みなとみらいホール(小)でフォーレ四重奏団のコンサートを聴きました プログラムは①マーラー「ピアノ四重奏曲 断章 イ短調」、②フォーレ「ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 作品15」、③ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」です 演奏はフォーレ四重奏団(ヴァイオリン=エリカ・ゲルトゼッツァー、ヴィオラ=サーシャ・フレンブリング、チェロ=コンスタンティン・ハイドリッヒ、ピアノ=ディルク・モメルツ)です
フォーレ四重奏団は1995年、フォーレ生誕150周年の年にドイツ・カールスルーエ音楽大学で結成され、わずか数年で世界屈指のピアノ四重奏団としての地位を確立しました 2006年にはドイツ・グラモフォンと契約を結び、ブラームス、モーツアルト、メンデルスゾーン、フォーレの各ピアノ四重奏曲のアルバムを録音しています
フォーレ四重奏団を聴くのは、2016年10月1日にトッパンホールでモーツアルトとブラームスの各「ピアノ四重奏曲第2番」を聴き、4日後の10月5日にみなとみらい小ホールでブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」とムソルグスキー「展覧会の絵」(ピアノ四重奏版)を聴いて以来です 5日の公演ではヴァイオリンのエリカさんが左足を痛め、松葉杖姿で現れてビックリしましたが、演奏は完璧でした あれから7年も経ったのか、と感慨深いものがあります
自席は6列6番、センターブロック左通路側です。会場は9割方埋まっているでしょう 良く入りました
1曲目はマーラー「ピアノ四重奏曲 断章 イ短調」です この曲はグスタフ・マーラー(1860ー1911)がウィーン音楽院に在籍中の1876年に作曲したと言われています
大きな拍手の中、4人が登場し演奏に入ります 日本で言えば高校1年生くらいの歳の作品ですが、ほの暗い曲想は青春期特有の憂鬱感を表わしているかのようです この曲と聴くといつも思い出すのは、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「シャッター・アイランド」です 米連邦保安官がボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた時に、この音楽が流れます 最初に聴いた時はブラームスの室内楽かな、と思いましたが、後で調べたらマーラーであることが分かりました
2曲目はフォーレ「ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 作品15」です この曲はガブリエル・フォーレ(1845-1924)が1876年から79年にかけて作曲、1880年にパリで初演され、その後1883年に改訂されました 第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィーヴォ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります
第1楽章は付点のリズムによる演奏が印象的です 第2楽章は弦楽のピッツィカートに乗せてピアノが高速演奏で駆け抜けます 第3楽章は流麗な演奏が続き、第4楽章は次第に熱を帯びていき、ドラマティックなフィナーレを迎えます 全体を通じて、一人一人の技巧が際立っいる上に、アンサンブルが見事です
プログラム後半はブラームス「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1856年から1861年にかけて作曲、61年にハンブルクでブラームスが敬愛するクララ・シューマンをピアノ奏者に迎えて初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「インテルメッツォ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ ~ トリオ、アニマート」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」、第4楽章「ロンド・アラ・ジンガレーゼ(ジプシー風ロンド)」の4楽章から成ります
ピアノの憂いに満ちた旋律から開始されますが、ヴァイオリンも、ヴィオラも、チェロも良く歌います 各メンバーが自由勝手に演奏しているように見えて、完璧なアンサンブルを達成しています これは常設の四重奏団ならではだと思います 各楽章ともニュアンスに満ちた印象深い演奏ですが、特に感銘を受けたのは第4楽章です 冒頭からジプシー風の舞曲が高速で演奏され、次いで哀愁を帯びた主題が緩やかに美しく演奏されたかと思うと、再び舞曲風の音楽が高速で演奏されます 圧巻だったのはフィナーレの超高速演奏によるジプシーロンドです 手に汗握る演奏というのはこういう演奏を言うのでしょう どんなに速くても4人のアンサンブルは一糸乱れず完璧です
最後の音が鳴り終わった直後、客席の熱気で会場の温度が2度上昇し、割れんばかりの拍手とブラボー、ブラビーの嵐が巻き起こりました いや~凄い演奏でした
満場の拍手に、チェロのコンスタンティン・ハイドリッヒが「アリガトゴザイマス」と言い、アンコールに応え、ドヴォルザーク(クライスラー編)「母が教えてくれた歌」~フォーレ四重奏団編を叙情豊かに演奏 それでも鳴りやまない拍手に、ヤルッコ・リーヒマキ「タンゴ・フォレレ」を切れ味鋭く演奏しました それでも拍手は鳴りやみません 4人は観念してフォーレの楽曲(曲名が思い出せない)を演奏し、大きな拍手の中、コンサートを締めくくりました
この日はどの曲も素晴らしい演奏で、思い出深いコンサートになりました