アイスランドの人の名前は複雑怪奇?です。少なくとも日本人には...もう一歩譲歩して私には複雑でした。慣れてくれば「なるほど」と思えることもたくさんあるのですが、それがそう簡単には見えてきません。
まずひとつの特徴は多くの名前が男性形と女性形を持っていることです。これは例えば日本人の名前、例えば春夫さんと春子さんを考えてみれば、そう不思議なことではないですね。
例を挙げましょうHelgiというのは「聖なる」と言う言葉に由来していますが男性の名前です。これの女性形はHelgaとなります。Sigurdurは男性ですが、Sigridurは女性です(ここではアイスランド語に特有な文字はローマ字に転化して述べます)。この短縮形というか愛称は男性がSiggiで女性がSiggaです。先のHelgi/Helgaと同じく最後の一文字がIかAかの違いですね。
もう少し例を挙げます。Gudniは男性、Gudnyは女性。Unnarは男性、Unnurは女性。Arniは男性、Arnaは女性と言う具合です。これを耳で聞いて聞き分けるには少し修練が要ります。
さて、ここで少し話しが複雑になります。
アイスランド語の単語(名詞)にはドイツ語と同じように男性、中性、女性と性別があります。また「て、に、お、は」によって格変化があります。上の名前で男性のHelgiさんを例に取りましょう。ヘルギが、ヘルギを、ヘルギに、ヘルギの、という四つの格を表すとすると、それぞれHelgi-Helga-Helga-Helgaとなります。
同じことを女性のHelgaさんで示してみましょう。Helga-Helgu-Helgu-Helguとなります。見て分かりますように、Helgiさん「を」「–に」「–の」はHelgaとなり、女性のHelgaさん「が」と同じ形になります。つまり、部分的に男性名と女性名が重なってしまうのです。
この例のような変化は変化が小さいので「弱変化」と呼ばれます。実際には脈絡さえ掴んでいれば混乱することはありません。
たまたま私の名前 Toshki は、この男性弱変化にフィットしているので、「ラッキー! 変化させてもらおうか?」と喜んでいたのですが、「外国人の名前は変化しない」とつれない指摘(そのくせRenataなんていう中東欧外国名はさっさと変化させてるくせに。差別だ、チクショウ)。
これに対して「強変化」する人名もあります。Ornと言う名前の男性がいます。この名前は先のような「てにおは」によって、Orn-Orn-Erni-Arnarと変化します。これに慣れるまでには「えっ?同じ人の事なの?」ということが何度もありました。
変化とは別に発音が難しい名前も多々あります。私が個人的に難しいと思う名前は、例えば男性名のHrafnとか女性のHrafnhildur。この始めのHは鼻から息を出すだけの無音です。これ難しいですよ、やってみると。
他にもHallgrimurとかHoskuldurとか難しい発音の方は結構いらっしゃいます。交換留学生の人達等は早めに簡単な愛称を用意しているようです。Hallgrimurなら「ハルちゃん」、Hoskuldurなら「ホッしゃん」とか。
日本でも人気の「シュガーロス」ですが、こちらではSigur Rosです。英語っぽい名前に変えちゃって当たったようですね。もちろん音楽そのものがいいのが元にありますが。
まずひとつの特徴は多くの名前が男性形と女性形を持っていることです。これは例えば日本人の名前、例えば春夫さんと春子さんを考えてみれば、そう不思議なことではないですね。
例を挙げましょうHelgiというのは「聖なる」と言う言葉に由来していますが男性の名前です。これの女性形はHelgaとなります。Sigurdurは男性ですが、Sigridurは女性です(ここではアイスランド語に特有な文字はローマ字に転化して述べます)。この短縮形というか愛称は男性がSiggiで女性がSiggaです。先のHelgi/Helgaと同じく最後の一文字がIかAかの違いですね。
もう少し例を挙げます。Gudniは男性、Gudnyは女性。Unnarは男性、Unnurは女性。Arniは男性、Arnaは女性と言う具合です。これを耳で聞いて聞き分けるには少し修練が要ります。
さて、ここで少し話しが複雑になります。
アイスランド語の単語(名詞)にはドイツ語と同じように男性、中性、女性と性別があります。また「て、に、お、は」によって格変化があります。上の名前で男性のHelgiさんを例に取りましょう。ヘルギが、ヘルギを、ヘルギに、ヘルギの、という四つの格を表すとすると、それぞれHelgi-Helga-Helga-Helgaとなります。
同じことを女性のHelgaさんで示してみましょう。Helga-Helgu-Helgu-Helguとなります。見て分かりますように、Helgiさん「を」「–に」「–の」はHelgaとなり、女性のHelgaさん「が」と同じ形になります。つまり、部分的に男性名と女性名が重なってしまうのです。
この例のような変化は変化が小さいので「弱変化」と呼ばれます。実際には脈絡さえ掴んでいれば混乱することはありません。
たまたま私の名前 Toshki は、この男性弱変化にフィットしているので、「ラッキー! 変化させてもらおうか?」と喜んでいたのですが、「外国人の名前は変化しない」とつれない指摘(そのくせRenataなんていう中東欧外国名はさっさと変化させてるくせに。差別だ、チクショウ)。
これに対して「強変化」する人名もあります。Ornと言う名前の男性がいます。この名前は先のような「てにおは」によって、Orn-Orn-Erni-Arnarと変化します。これに慣れるまでには「えっ?同じ人の事なの?」ということが何度もありました。
変化とは別に発音が難しい名前も多々あります。私が個人的に難しいと思う名前は、例えば男性名のHrafnとか女性のHrafnhildur。この始めのHは鼻から息を出すだけの無音です。これ難しいですよ、やってみると。
他にもHallgrimurとかHoskuldurとか難しい発音の方は結構いらっしゃいます。交換留学生の人達等は早めに簡単な愛称を用意しているようです。Hallgrimurなら「ハルちゃん」、Hoskuldurなら「ホッしゃん」とか。
日本でも人気の「シュガーロス」ですが、こちらではSigur Rosです。英語っぽい名前に変えちゃって当たったようですね。もちろん音楽そのものがいいのが元にありますが。
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