昨日の記事「土砂災害と洪水は『上流域の植えない森』で防ぐ」の実証例に気が付きました。
スギの実生といえば、むかし行った屋久島の屋久杉です。
屋久島は島なのに2000m近い山が屹立し、主峰・宮之浦岳は九州で一番高い山です。そんな高山帯がある屋久島には平地で4,500mm、山地では毎年10,000mm前後の雨が降ります。
九州より険しい地形に線状降水帯以上の雨が降り注ぐのに島では大きな土砂災害はありません。花崗岩の島という地質上の問題はあるかもしれませんが、島を覆う植物はほぼ実生です。
杉も枯死して倒れた杉の幹を覆う苔から発芽した杉が根を地上まで伸ばし、やがて倒れた杉が朽ちたとき朽ちた部分を覆った根の内側が空洞になるのですが、そんな杉を何本も見かけました。これこそ岩の間に入り込み地をつかむ直根の力強さです。
挿し木と実生の根
これが実生の凄さです。世界遺産の島に縄文以来の大いなるお手本があるのです。ですから挿し木の杉を植えるのは水源林にはなりませんし、土砂災害・洪水被害をもたらす元凶なのです。林業・土木関係者は自然の摂理に学び、多いに反省してもらいたいです。
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スギの実生といえば、むかし行った屋久島の屋久杉です。
屋久島は島なのに2000m近い山が屹立し、主峰・宮之浦岳は九州で一番高い山です。そんな高山帯がある屋久島には平地で4,500mm、山地では毎年10,000mm前後の雨が降ります。
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これが実生の凄さです。世界遺産の島に縄文以来の大いなるお手本があるのです。ですから挿し木の杉を植えるのは水源林にはなりませんし、土砂災害・洪水被害をもたらす元凶なのです。林業・土木関係者は自然の摂理に学び、多いに反省してもらいたいです。
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