今受講中の「昔ばなし大学入門コース」の教科書でもあるのだけど、受講仲間から「面白いよ」ときき、一気読み。
面白かった。
論文とまではいかないけれど、学術書~なんだけど、推理小説のような面白さがあった。
昔ばなしや伝説や神話には、「動物(や異世界のもの)との結婚」という話がたくさんあるけど、それはいったいどういうことなんだろう?
ひと口に動物との結婚といっても、婿さんが動物だったり、嫁さんが動物だったり。
仲良くしてるのもあれば、正体がわかったら別れ別れになるのもあるし、果ては相手を殺すのもある。そこにはどういうことが読み取れるんだろう?
また、世界中の話と日本の話の共通点や違いを見てどんなことがわかるだろう?
という本です。
後半のまとめまで読み進めると、著者の熱い思いがほとばしってます。
「え?これ文学の本じゃなかった?」
とおもうほど、先生の思想がびしーっと伝わってきます。
小澤先生、熱い人です。
世界中の昔話が比較されているのもとても面白く、読みやすいのでお勧めです。