
読みました。
面白かった!
お坊さんyoutuberの動画を見ていくうち、ドイツ人のお坊さんがこの本を紹介するものに行き当たりました。
釈徹宗著『天才 富永仲基 』について、2020年10月2日
図書館で取り寄せて、早速読み始めたらめちゃ面白かったです。
釈先生の本は難しい言葉もバシバシ出てくるのだけど、語り口に親しみがあるので読めちゃいます。
【公式の本の紹介文】
江戸中期、驚くべき町人学者が大坂にいた――。醬油屋に生まれ、独自の立場で儒教や仏教を学ぶ。主著『出定後語』では、世界に先駆けて仏教経典を実証的に解読。その成立過程や思想構造を論じ、結果を導いた「大乗非仏説論」は、それまでの仏教体系を根底から揺さぶり、本居宣長らが絶賛するなど、日本思想史に大きな爪痕を残した。生涯独立不羈を貫き、三十一歳で夭折した“知られざる天才”に、僧侶にして宗教学者の著者が迫る。
要するに、漢字のお経しか手に入らなかった時代に、経典の成立の順序を明らかにし、「大乗非仏説論」~大乗仏教のお経はお釈迦様の(じきじきの)教えではない~の証拠まで突き止め
た天才がいたという話です。
日本の仏教史を知ってる人の間では富永仲基は有名人なのだと思いますが、私は全然知りませんでした。
実は「大乗非仏説」ということばも、初めて知ったのです。
そのくらいの知識である私でも、この本は面白かったし、釈先生の解説のおかげで仏教の歴史も少し理解が進んだと思います。