手賀沼東端曙橋の水門を越えると手賀川で利根川に流れます。
10月16日の台風26号で、水かさはぐんと増えています。
葦の茂みに住んでいるコブハクチョウ一家、親鳥と6羽の子ども。(体は大きくとも彼らは子ども)
「どうやら風も収まったようだ。ひとつ土手に上がって、様子を見てみよう」父鳥が言って土手に向かいます。
ところが、どうでしょう。
「こわいよー、こわいよー」
土手に上がったとたん、子どもたちがこわがりました。
まるで、雛に戻ったように、親鳥の周りに集まってうずくまってしまいました。
「あんな台風は初めてだったから、無理もないわね」
母鳥が言って、また川に戻ることにしました。
「こりゃあ立ち直るまで、時間がかかりそうだぞ。いい経験ではあったが」父鳥は尤もらしく一人頷きました。
しかし、心配は杞憂に終わりました。
翌日は朝から好天気。子どもたちは嵐のことはすっかり忘れた様子です。
(手前は子ども、白い羽の2羽が親鳥)