ここは、中山法華経寺の門前です。
黒門と呼ばれる総門をくぐり、石畳のゆるやかな坂道を行くと右手に現れるのが清香園です。
江戸時代からこの地に住む石井家から寄贈を受けて市川市が整備し平成 6 年から庭園として開放しています。
仁王門(赤門)をくぐります。
(正面の額は本阿弥光悦による「正中山」)
桜に埋もれた参道に「お休み処田中家」が見えます。明治から続くお茶屋で、今の店主斎藤和子さん( 64 )は 4 代目です。
(名物は蒸したサトイモ「きぬかつぎ」塩をつけて食べます)
馴染みの客が残した「招木」(まねき)には、講や遊郭の名がみられます。
参道と境内の境には橋がかかっています。その擬宝珠(ぎぼし)はザクロの形です。
それは、鬼子母神が祀られていることにちなむものでしょう。
(角(つの)のつかない「鬼」の字を用いています)
お釈迦様は鬼子母神が人間の子を食わないように、人肉の味のザクロを食べるように勧めたそうです。