法華経寺参道の最初の門、黒塗りの総門にかけてある額が以前から気になっていたので調べてみた。
「江戸末期の遠江掛川五万石藩主太田資順(すけより)の筆。
これは、釈迦如来の入滅後、闇浮提(えんぶだい・人間界)の内で日蓮上人が初めて仏法を行った法華道場であるという意味」
門・扁額ともに市有形文化財(昭和 31 年 11 月指定)
法華経寺の北東 500 m弱の高台に奥の院があるが、ここは、鎌倉時代、冨木常忍の館があった所で日蓮はたびたびこの館を訪れ、法華経の教えを説き、また幾多の法難にあったときもここに身を寄せたといわれる。(新編 市川歴史探訪・千之原靖方著)