【あっちっち京風吹寄せ栗めし】(京都駅)
2022.5.15投稿
2012年(平成24年)10月21日
マエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格1,050円
[製造元](株)淡路屋
格子窓から見える京都を想像させる切り絵風の風景に、栗と紅葉の葉をあしらった掛紙(箱)です。
なぜか、掛紙(箱)は保存しているのですが、
写真が行方を不明のため、淡路屋さんのポスターで紹介します。 加熱機能付き容器に山菜御飯の上に、真ん中に栗の甘煮、それを囲むように南瓜素揚げ、胡桃甘煮、松茸煮、星型人参、インゲン、薩摩芋の甘煮、合鴨串が載っています。
栗がメインかと思ったら、秋の味覚満載で加熱すると香りも高く、秋季限定にふさわしい内容です。
ネーミングに一工夫欲しかったところです。2012年(平成24年)秋から3シーズンほどの販売だったようです。
「JR京都駅」の表示もあり、販売の中心を京都においたものでしょうか。
製造元の淡路屋は、明治時代初期には「淡宇」の屋号で、大阪・曾根崎新地で料亭を営んでいたそうです。
駅弁販売開始は1903年(明治36年)、かつての阪鶴鉄道(尼崎から福知山を経て舞鶴を結んでいた鉄道路線)池田駅。その後各駅を転々とし、第二次世界大戦敗戦後の食糧難期に、当時の運輸省より神戸駅の駅弁店となることを要請され、それを受けて神戸駅へ移転し現在の礎を築いたようです。
かつては六甲道駅、三ノ宮駅、元町駅、明石駅など神戸市周辺の主要駅で駅弁を手広く販売していたが、2020年(令和2年)3月現在直営店があるのは神戸駅・新神戸駅・西明石駅・芦屋駅のみとなっています。
なお、日本初の加熱式駅弁は、1987年(昭和62年)に淡路屋から『あっちっちスチーム弁当』として発売されました。
『あっちっちスチーム弁当』は商標登録され、今でも淡路屋の加熱式駅弁にはロゴマークが付いています。