四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ジャコウアゲハなど

2013-05-05 15:41:00 | 南多摩
町田市の多摩丘陵の谷戸へ出掛けました。憲法記念日、駐車場に入れるか不安でしたが、残り4台位で滑り込みセーフ。


コミスジ

以前、ムラサキシジミが数頭群れていた裏山を覗くと、コミスジがおり、求愛飛翔も見られましたが、物別れに。その直後の個体です。追いかけてやっと葉の上に止まってくれたところです。


コジャノメ♂(初見)

よく整備された谷戸の畑近くでひらひら舞い、草地に下りるのが見えたので近づいて撮影。


キアゲハ♂

キアゲハがツツジでしきりに吸蜜していたので何枚か撮影しました。うまい具合に翅を正面に向けて開いてくれました。


ムラサキシジミ♀

谷戸から尾根道に戻ったところで、ツツジやこの木の葉上を歩きまわり、翅がキラリと光りました。今年は越冬ムラサキシジミを数多く見ました。そろそろ見納めでしょうか。越冬ムラサキツバメの目撃は皆無で、この辺りでは越冬できなかったと思われます。越冬キタテハ、ルリタテハもまだ見られました。

公園でウクレレを弾きながら、東北被災地へ訪れた人の短歌に曲を付けているという女性に出会いました。Am(エー・マイナー、イ短調ですね)でも暗いイメージでなく明るい希望も曲に持たせたいと思っている、などと熱心に話してくれました。




ジャコウアゲハ♀

広い谷戸へ移動。モンキチョウが相変わらず乱舞していましたが、ジャコウアゲハが草地に飛んでいたので、この撮影に専念することにしました。この個体は、休耕田に接する栗林の下草の間を縫うように飛び、食草を探しているようでした。飛び方がゆるやかなので、飛翔中を撮影。




ジャコウアゲハ♂

2頭のジャコウアゲハの雄が、同じ栗林の下草を飛び、時々栗の枝の上まで舞い上がり、また下草に降りる動作を繰り返していました。雌は、下草を飛び回り続けており、不思議と雄・雌が出会うことがないまま時が過ぎましたが、突然出会うと今までよりも早い飛び方で絡みながら遠くへ飛び去りました。
その後、雄1頭が休耕田のハルジオンで吸蜜を始めたので撮影。
雄2頭は、雌に比べて小型でした。


ムラサキサギゴケ

上唇が濃い紫色の花がありました。

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キンランとオナガアゲハ

2013-05-05 10:16:00 | 南多摩
キンランを見に多摩丘陵へ。




キンラン(4月28日、町田市)

毎年見られる大株のキンランも健在で安堵しました。ギンランは見付かりませんでした。昨年も1箇所でみただけでした。


オナガアゲハ(初見)

シバザクラを訪れるオナガアゲハ。林へ帰っていく飛び方がゆっくりでした。


ツマグロヒョウモン♀(初見)

家の近くではまだ見ていませんが、これから増えてくることでしょう。


ミヤマセセリ♀

この時期に見るミヤマセセリは、初期の個体に比べて単独で見ることが多く動きが鈍くなっています。タンポポの他にムラサキサギゴケへの訪花を撮影しました。


ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科)

ムラサキサギゴケが田圃の畦道や谷戸の湿地で一面に咲いています。鶴見川源流の植物観察グループの指導員がメンバーに「ムラサキサギゴケの上唇は2つに裂けていますが、トキワハゼは分裂していません」と説明していました。

ムラサキサギゴケとトキワハゼの違い:
ムラサキサギゴケ:花期は3~6月、下唇は薄紫、湿地に多い多年草
トキワハゼ:花期は1~12月、下唇はわずかに紫がかった白色、道端や畑に多い一年草
まだトキワハゼに着目したことがないような気がします。


スミレの1種

スミレ科スミレよりも花が細長く、葉が丸みを帯びている。スミレと異なり、側弁の基部に白い模様が見られる。調べても種名が分かりませんでした。



日の当たる山道に見られました。この花の名前も分かりません。とても小さい花です。

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4月下旬の蝶たち

2013-05-04 20:59:00 | 相模原・県央
4月下旬に地元の相模原市南区で撮影した蝶たちです。


クロアゲハ(4月25日 薄曇り、相模原市南区)

この疎林のムラサキハナナ群落はクロアゲハの通り道になっており、4月中旬に見ていましたが、やっと訪花する姿を撮影できました。


ヒメウラナミジャノメ(4月25日)

普段、草の間を縫うようにゆらゆら飛ぶのをよく見ます。この日は、林縁を飛びコデマリに止まったので、急いで駆け寄り撮影しました。


ダイミョウセセリ♂(4月25日)

菜の花畑の脇にフキが広がっており、そこでダイミョウセセリ♂がテリ張り(陣取ること)をしていました。別の雄や邪魔者が来ると発進して追い回し、またほとんど同じ場所に戻ります。この個体が初見です。翌日は、ムラサキハナナの葉に止まり、翅を半開きにしてテリ張りしていました。


カラスアゲハ♂(4月26日 快晴、相模原市南区)

オオムラサキツツジにカラスアゲハが来て、花に顔を突っ込んで吸蜜しています。訪花した時にはいつも忙しそうに翅を震わせていますが、この状態の時だけは、翅を動かしません。「頭かくして尻かくさず」ですね。その後、別の個体が来て争っていたので、雄でしょう。この個体が初見です。


カラスアゲハ

暗い林の縁のムラサキハナナにクロアゲハが来ていました。少し暗いところだと他の蝶が集まらず落ち着いて吸蜜できるのかもしれません。


アオスジアゲハ

日の当たるムラサキハナナとその隣のナノハナには、クロアゲハ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウなどが多数飛び交っていました。アオスジアゲハも来ており、今年初めて撮影。

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塩田平・別所温泉の花

2013-05-03 09:00:00 | 甲州・信州への旅
塩田平のウォーキングの道すがら、色々な花に巡り会いました。


ヤマエンゴサク(ケシ科キケマン属)

龍王院で撮影。別所温泉の歌碑公園では大きな群落が見られました。

ヤマエンゴサクは、本州から九州に分布する多年草。夏は葉を落とす春の妖精のひとつです。托葉にはノコギリ状の切れ込みがあります。ヤマエンゴサクは、とてもやさしい花に見えますが、全草が有毒です。ところが、ウスバシロチョウはこのヤエヤマエンゴサクや関東の平野でも見られるムラサキケマンを食草としています。


イカリソウ


ニリンソウ

龍王院で撮影。


ヒトリシズカ

塩野神社へ向かう途中で撮影。


ビオラ・ソロリア(プリケアナ)

野倉夫婦道祖神を見て別所温泉へと山道を歩く途中で、たくさん見かけました。別の場所でもあちこちで見ています。
北アメリカ原産のスミレで、アメリカスミレサイシンとも呼ばれます。信州など冷涼な地方では、野性状態になっているところも珍しくないそうです。


フイリミヤマスミレ

龍光院境内にたくさん見られました。北海道に多く本州でも見られます。葉の裏が紫色なのも特徴です。信州の気候が適しているようです。


桃の花

塩田平の緩やかな斜面に広がる畑で撮影。


リンゴの花

桃の花の隣の畑で撮影。


枝垂れ桜とスジグロシロチョウ(4月23日)

龍光院の境内を歩いていると、枝垂れ桜に白い蝶がやってきて止まるのを見付けました。近づいても逃げようとせず、同じ花にずっと留まっていました。

他に見た蝶:野倉夫婦道祖神の近くでキチョウが冷たい風に流されて飛んでいったのが印象に残ります。2日目(4月23日)は途中から曇ってしまい、あまり蝶を見かけませんでした。

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別所温泉を歩く

2013-05-01 21:22:00 | 甲州・信州への旅
雨の中、別所温泉の歌碑やお寺巡りをしました(4月24日)。


与謝野晶子の歌碑

宿のすぐ近くに歌碑公園があり、与謝野晶子、北原白秋などの歌碑がありました。

むら雨が湯場の大湯を降りめぐり 
しばらくにして山なかば晴る
                  与謝野晶子


北向観音

長野の善光寺の南向きと向き合って北向きに建っていることから北向観音と呼ばれ、両方を参拝しないと片詣りであるといわれます。


安楽寺 本堂


安楽寺 八角三重塔

八角三重塔は中国の宋時代の様式で、長野県で第一に国宝の指定を受けた建造物です。


別所温泉の街並み

安楽寺から常楽寺に向かう高台から見た別所温泉の街並みです。


常楽寺

安楽寺とともに別所三楽寺に数えられ、北向観音の本坊です。三楽寺のうち長楽寺は現存していません。


上田電鉄別所線の1000系電車

原田泰治がデザインした1000系ラッピング電車に乗り合わせました。別所温泉の駅長が発車前の車両に乗り込み、この電車は子供たちに「むしむし電車」と呼ばれて親しまれている、と説明していました。
元々、東急池上、多摩川線で使用されていたものを、別所線用に2両編成で走れるよう改造したものです。

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